どの本よりわかりやすい千夜一夜物語 10(皇紀弐千六百七十八年十月八日 四)

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 この三連休のブログ目標が30通、これを書いたら23通ですから、あと7通です。今年のブログ目標が730通 これを書いたら671通ですから、あと59通です。

 男たちは、アジブをお羊の皮の袋に入れて糸で縫いました。

「ロック鳥が飛んできて、あなたを山の上まで運んでいくでせう。山頂に着いたら皮を破って外に出なさい。それから半日、道のおもむくままに山奥へと進めば、黄金に輝く宮殿に着くでせう。芳香も漂ってきます。そこにあなたの至福が待つてゐます」

 アジブはその通りにすると、山で美しい宮殿にたどり着きました。

 そればかりではありません。扉を押すと、今までみたこともない美女たちが、艶然と微笑んでアジブを迎へ入れました。數へると四十人(この四十といふ數は、イスラムにとって意味があります)。

 女たちはこぞつてアジブに媚態を示します。

 アジブがここで送つた日々は陶酔と云ふ言葉ぐらいではとてもあらはすことができません。 つづく

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このページは、宝徳 健が2018年10月 8日 08:50に書いたブログ記事です。

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