どの本よりわかりやすい千夜一夜物語 14(皇紀弐千六百七十八年十二月二十三日 四)

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 仕立て屋夫婦がせむし男に魚を無理やり食べさせました。男は魚の骨がのどにつまり死んでしまひました。困った夫婦は、醫者の家に投げ込みましたが、醫者は男に躓いて、男が会談から転げ落ちたのをみにいったら「あっ、死んでゐる」と自分が殺したとまたまた勘違ひ。 まででした。
「弱つたなあ。どうしよ? うん、幸い誰もみていない。よし、隣の家に投げ込んでやれ」

 隣は料理人の家です。夜更けにならないと歸つてきません。今頃もきつと留守です。ドアにカギはかかってゐますが、通風口から忍び込めます。屋根に上り、死體を落とし、ドアに立てかけたまま逃げて歸りました。

 料理人の家にはいつも食物が豊富ですから、いつも野良猫や野良犬でいつぱい。うまくいけば、死體も食べてくれるかもしれません・・・・と、醫者は考へました。

 夜更けに戻つた料理人は、壁に立つてゐる男を見て・

「このやろう!犬や猫だと思つたが、いつも料理を盗んでゐるのはお前か!」

と、死體を重い金槌で殴りつけ増ました。

「え?死んじまった?」  さてさて・・・つづく

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このページは、宝徳 健が2018年12月23日 06:11に書いたブログ記事です。

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