どの本よりわかりやすい千夜一夜物語 20(皇紀弐千六百七十九年二月十七日 四)

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 無一文になつた若者は兵士の金を盗まうとして、捕まつてしまひました。なんと、右腕切斷の刑となつたのです。

 「ああ、こんなに惨めな姿になつてしまつた」
 それでも、若者は女のところに行かずにはおられません。
 かなり氣落ちしながら女を訪ねると、女はいつもやうに歓迎してくれます。

女「どうしてそんなにふさぎ込んでいらっしゃるの?」

 男は答へることができません。いざ、食事のときとなり、右手が使えないことが知れるとすべてを白状しました。

 女はびつくりです。それから奴隷を呼び、壺いつぱいの金貨を示し、

「申し訳ございませんでした。思ひもよりませんでした。私を愛してくれるあまり右手までなくしてしまはれるなんて。ここにあなたが置いていらっしゃったお金が全部あります。いつかお返しをしやうと思つてとっておいたのです。ああ、早くそのことを云へばよかつた。どうかお許しください。そして、よろしかつたら私と結婚してください。私は一生かけてあなたにつぐないます」

 そして二人は結婚しました。今まで以上に甘い甘い生活となりました。

 でも、愛し合いすぎたのでせう。女は間もなく重い病にかかり五十日後にみまかりました。若者には莫大な財産が残りました。愛する女と右腕を失いながら。

 読者の皆さん、どうですか?この話は面白いですか(笑)。全くダメですよね(笑)。仲賈人の話はこれでをはるのですが、総督も同じ意見です。面白くないのです。 さてさてどうなるか。つづく

 さて仕事再開。

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このページは、宝徳 健が2019年2月17日 23:28に書いたブログ記事です。

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