落とし文(皇紀弐千六百八十年 令和弐年六月六日 七)

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 和菓子が大好きです。日本人の智慧 和菓子。季節ごとにすばらしい和菓子があります。和菓子には季節と物語があります。

 この時期は 落とし文です(この前紹介した水無月も)。


 どこのHPの写真だろう?勝手に使ってすみません。我が国文化のためお許しください。
 上生菓子です。若葉の美しいこの時期、茶道の世界では炉(畳の上に掘ったかまど)から



 風炉(畳の上に置くかまど)へと道具やしつらえも変わります。そんな初風炉の茶事で好まれるのがこの「落とし文」です。
風炉

 若葉の時期には昆虫にとって新しい産卵の時期です。オトシブミという昆虫は柔らかい若葉に卵を産み付け葉っぱをまるでゆりかごのようにくるっと巻いて地面に落とすそうです。その様子はまるで密かに書き落とした恋文のよう。そこから「落とし文」という名前が着きました。

 恋緑色の練木に葉脈を型どり中にこし餡を包み、そとに卵を表した白い練りきりの玉。

 なんでそんなことを知っているかって?

 実は「あんどーなつ」という漫画が大好きなんです。その中に和菓子が物語と共に紹介されています。



 名作中の名作です。何度も読んでしまいます。時には涙を流しながら。我が国は漫画まですばらしい。

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このページは、宝徳 健が2020年6月 6日 15:16に書いたブログ記事です。

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