またしても下界へ行ったっきり何一つ報告がないので、だれかに様子を探らせようと、雉の姿をしたナキメという女性を選びました。
そんなこととは知らないアメノワカヒコは、シタテルヒメと仲良く暮らしていました。高天原で命令されたときは、大国主命という悪い王様をやってつけて、豊
葦原の瑞穂の国(日本のこと：とよあしはらのみずほのくに)を高天原のものにしてやろうと思っていました。しかし、いざ来てみると大国主命が見事な善政を
ひいてすばらしい国をつくっています。ですから、天の命令だから、国を返上しなさいなどと言ってもいいのかどうか迷っています。かわいい妻ももらいまし
た。天上界にいるよりもここに居た方がはるかに幸せと思うようになりました。
そんな時に、アメノサグメという、さまざまな人の世の秘密を探り出す能力をもっている女性がアメノワカヒコのところに来ました。アメノサグメ(以 下サ)「そこの楓(かえで)の木を見てください。見慣れない鳥が鳴いているでしょう。あの鳥の鳴く声は不吉です。今のうちに射殺してしまわないと、あなた に災いがかかります」と言いました。
アメノワカヒコはその鳥(雉：ナキメ)を射て、射た矢はナキメの胸をつらぬいて、そのまま天上界に飛んでいきました。天上界では、アメノワカヒコ の矢が飛んできたのでびっくりしています。ある神が天照大神様に言いました「この矢を下界に投げ込みます。アメノワカヒコが、言いつけ通りに大国主命を射 抜いた矢なら、アメノワカヒコに当たりませんが、そうでないときは、この矢はアメノワカヒコに当たってしまいます」。そして、投げ返した矢はアメノワカヒ コに当たって死んでしまいました。
誰を送ってもうまくいかないことを天照大神様はあせりました。そこで、次は、武の神であるタケミカヅチノミコトを派遣しました。建御雷命と書きま す。茨城県鹿島神宮に祀られています。この神社はとてもいい神社です。この神様はものすごく強く、大国主命の子供コトシロヌシノミコトも降服し、力持ちの 部下も負けてしまいました。タケミカヅチノミコトは、大国主命に国を譲るように要求し、大国主命はこれに応じます。スサノオが天上界を追放になりその子孫 たちがつくってきた国がここで、天にかえることとなります。
私見ですが、これは大陸の強力な軍団に日本古来の民族が征服されたのではないでしょうか？ 大国主命が国譲りをする際に、大きな神殿を建ててくれ と頼みますがそれはお墓ではなかったのでしょうか？ コトシロヌシノミコトがタケミカヅチノミコトに会ったときも海にこもってしまいますがこれも戦いに敗 れたからでしょう。大陸から来た軍団はとてもすごい武力だったと考えられます。
タケミカヅチノミコトは、天上界に戻って天照大神様に下界の平定を報告します。そこで、天照大神様は、息子のアメノオシホミミノミコトに下界に
行って統治するように命じますが、この息子がすごいマザコンで、お母さんのそばを離れたくないといって行きません。天照大神様は、しかたがなく、アメノオ
シホミミノミコトの子供、つまり自分の孫である
ニニギノミコト
をつかわすことに決めました。
天の孫が降り立ったことから「天孫降臨(てんそんこうりん)」と言います。
ニニギノミコトから神武天皇誕生までにまたさまざまな物語が登場します。楽しみにしていてください。あ～あ、ぜんぜんコンサル会社らしからぬブロ グになってるよなー。でも、途中でやめられないし。
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