千夜一冊物語 30(皇紀二千六百七十九年 令和元年九月八日 參)

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 この本はいいですね~。必読かもしれません。SWDさんにいただきました。感謝合掌。







 言わずと知れた、世界的な大数学者 藤原正彦先生が、お茶の水女子大学教授の時に、学生たちに対して、(参加にある一定の条件をつけて)読書会を開催しました。毎週一冊ずつ本を読んでその本について、みんなで自由討議をする。その中で、敗戦後の日教組による腐った教育に毒されたアイデンティティを持った学生頭が本来の日本人に戻っていきます(先生は決して強制していない)。


第一回:武士道 新渡戸稲造 日本人の基本です。ノーブレスオブリージュ(高貴な者に伴う義務)

第二回:余は如何にして基督信徒となりし乎 内村鑑三 すごいですね。解説の必要はないでしょう。

第三回:学問のすゝめ 福澤諭吉 慶應義塾を卒業しても この本も福翁自伝もよまない学生・塾員のなんと多い事か。理念なき学問です。一身独立して一国独立す 國を支えて国を頼らず

第四回:新版きけわだつみのこえ 岩波新書ですから若干恣意的なところもありますが敗戦後の自分たちの生き方が恥ずかしくなります。

第五回:逝きし世の面影 渡辺京二 いくつのときかなあ、読んだのは。素晴らしい。江戸末期から明治初期に我が國に来た欧米人たちが我が国のことを語ります。私たちが習って歴史がすべて嘘であったことを知る第一歩です。

第六回:武家の女性 山川菊栄 「生まれては親に従い、嫁いでは夫に従い、老いては子に従い」なんていうの女性の姿がいかに嘘が。よくわかります。

第七回:代表的日本人 内村鑑三 もう語る必要はないですね。

第八回:山びこ学校 無着成恭 マルクス主義者たちが書いた本ですが、藤原先生はあえてこの本を学生たちに読ませました。バランス感覚ですね。私も読もっと。

第九回:忘れられた日本人 宮本常一 日本中の農村を見て歩いてさまざまな生き方を集めます。なんと躍動的な、なんと感動的な。かつての日本です。

第十回:東京に暮らす キャサリン・サムソン まだこれは読んでいません。これもSWDさんにいただいたので、さっそく読みます。我が國に来た海外の方々は私たちよりも正確に日本を評価しています。

第十一回:福翁自伝 福澤諭吉 これ読まずして塾生・塾員を語るな

第十二回:若き数学者のアメリカ 孤愁(サウターデ) 藤原正彦 面白いですね~。サウターデは、先生の御父上 新田次郎先生が書いている途中で亡くなったものを藤原先生が完成なさいました。
豊かな豊かな本です。

 若いうちからこういう「豊かさ」を身につけないと学問をする・仕事をする意味がありません。良い本です。すばらしい。

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このページは、宝徳 健が2019年9月 7日 21:49に書いたブログ記事です。

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