大和言葉14(皇紀弐千六百八十年 令和弐年五月二十一日 四)

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 メールでやり取りをしてゐると「暇な時に電話をください」「お暇な時にお出かけください」「暇な時に読んでください」・・・。

 このメールをもらってから電話をするときは「自分が暇な人間だ」と認めたことになります(笑)。こういうことを指摘しても相手は「?」が頭の中を駆け巡っています。同僚相手ならよいのですが、目上の人にこんな表現はやめましょう。

 「すみません、少し遅れます」「あせらず來てください」もさうですね。俺はいつもあせっているんかいとなります。
 このように、「いっていることは間違っていない」のに、日本語の使い方が間違っていて相手を不快にさせるケースが増えています。でも、使つている本人は、それに氣づいていないので、相手がなぜ不快になっているかを理解することができません。「自分の何が悪いのか」と思つています。

 言葉とは、伝達手段です。その伝達手段の中でも、我が日本語は、これほど美しいものはないといふほどのレベルなのですが、今の日本人は、それを破壊しています。破壊していてそれに氣づかない。犯罪を犯して、惡いと思はないのと同じレベルです。
 「お時間があるときに」か「お手すきなときに」です。

「〇〇社長はいらっしゃいますか?」
「〇〇は、ただいま電話中です」
「では、お手すきのときにお電話いただけますでせうか」

「こちら、とてもよい資料です。お手すきのときにでもご覧ください」

 これが、「お暇な時に見てください」だと、渡された人は、讀むことができません(笑)。讀んだら「暇な人間」ということになります。

 かつてコンサルをしていたある美容室に電話をしました。美容室のオーナーは、接客していることが多いのです。電話をすると女性スタッフが出ました。「〇〇先生は、お手すきですか?」と聞きました。

 後日、その女性スタッフが「宝徳さん、とてもきれいな言葉ですね。私も使うようにしました」。

 美しいことを髙めつなげ後世に引き繼ぎましょう。それが世界で唯一奇跡の國を創つた、我等日本人の使命です。

お互いの 氣持ちをあはせ 添へあつて 人の心を むすぶ言の葉

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このページは、宝徳 健が2020年5月21日 12:06に書いたブログ記事です。

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