いろいろなゲーム(皇紀弐千六百八十二年 令和四年二月八日 四)

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  引き続き、エリック・バーンの交流分析の中のゲーム分析です。交流分析(TA)には、「構造分析」「交流パターンの分析」「ゲーム分析」「脚本分析」の大きく4つがあります。それぞれいずれ紹介していきましょう。ゲーム分析は、身近なので、ここから紹介しています。
 さて、ゲーム分析を読まれて、ドキッとすることと思います。やってますよね? ゲーム。ふっふっふ。

 でも、ゲーム分析は、過去を振り返り、反省するものではありません。未来志向です。ゲームの種類を知って、自分の陥りやすいゲームを知って、それをしないようにしていく。つまり、他の精神分析学よりも、教育的要素が強いのです。

 再度、申し上げます。ゲーム分析は、ある種の問題をめぐって、普遍的に行われやすいゲームを知って、それを参考にして、自らの歪んだ交流様式に気づくよ うに指導・教育していくものです。軽度のものでしたら、自分で治すことができるので、TAが広く普及しているのでしょう。

☆からさわぎのゲーム
 バタン!とドアを開閉する(家でもありますね)。私語をして注意を受ける。教師の小さなミスに強くこだわる(これは、子供だけではなく、最近では親やPTAも)。授業中に周りの人に不快なことをして、教師の怒りを待つ。そして、教師がこれに応じると、「俺だけをなぜ責める」と訴え、騒ぎを大きくする(これも、最近では親が)。

☆うすのろゲーム
 ばかばかしい、分かりきった質問をする。宿題や予習で間違った箇所を調べてくる。性的な冗談や仲間に媚をうつような言葉を飛ばす。企業の会議でもありますね。

☆シュレミールのゲーム
 友達の給食をひっくり返す。気づかずに仲間のノートを持ち帰る。人の大切な者を壊すなど、失敗を重ねて相手を怒らせておきながら、「わざとじゃないからごめんな」と謝る。相手がまだ怒ると「そのくらいのことで怒るなよ」と逆襲する。

☆何かやろうゲーム
 暇をもてあまして、何かいたずらをはじめる。教師の持ち物を隠すなど。かつての有名な、ウォーターゲート事件などはそうですね。

☆警官と泥棒のゲーム
 喫煙、飲酒、カツアゲなどを行って、教師などにわざとつかまり、つかまると、残念な顔をする。注目を得たという報酬を味わいます。

☆ねぇ、君のゲーム
 「最近、ずいぶん太ったね」など、普通言いにくいことを言ってのける。裏に恨みが潜んでいます。

☆せんさく好きのゲーム
 「あの先生は声がかん高いから嫌い」「彼はニキビ顔だから嫌い」「頭はいいけど、顔が悪いね」などといった理由で人を遠ざけます。完全主義やうつの傾向がある人が演じます。親密さを恐れています。

☆暗黙の了解のゲーム
 頭は優秀なのに、いくら言っても勉強しない。励ましてもお義理の努力でお茶をにごす。などの生徒の反応に教師がイライラして、やがて無力感を味わう。それでも、言うことをやめず、生徒も、拒絶しながら、依存関係を深める。

☆はい、でものゲーム
 前回述べています。

☆引き伸ばしのゲーム
 提出物の期限を守らず、きまって例外を要求します。

☆義足のゲーム
 「喘息もちなんです」「体が弱いんです」など、自分の心身の弱点を利用して責任を回避したり、失敗の弁解をするゲームです。

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このページは、宝徳 健が2022年2月 8日 09:29に書いたブログ記事です。

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