任務分析5(皇紀二千六百八十一年 令和三年七月九日 參)士魂商才九十七号解説

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 任務分析を民間に置き換えるとどうなるでしょうか?

M:達成すべき役割と使命は(自分の仕事も部署の仕事も)
E:ライバル・競合の動きは
T:市場はどこか?集中すべきポイントは何か?一気に攻めるポイントは何か?
T:利用可能な与えられた時間は
C:それをやることによる顧客の評価は

 これがきちんと整理されていると、普段の業務で「トンカチを持ってこい」と言われたときに、トンカチだけを部下が持ってくるというまぬけは部署をリーダーは作らなくて済みます。

 サラリーマン時代に、先輩が転勤するので新ガソリンの市場導入の仕事を引き継ぎました。7月です。導入期日は12月1日。あれこれ悩んでいる時間がありません。

 さてどうするか。
M:ミッション(使命・目的) 10万人がビュンビュンキラキラ大作戦
 店頭で、出光のSSのバイトに至るまでが、今回の新ガソリンの特性が口に出ることを目的にそれに外れなけれが何をしてもいい。社内で100名ぐらいのPJ。社外の作成者も含めたら300名ぐらいになるでしょう。市場導入をただするのではなく、SSのサービスレベルをこれを機会に向上させてかった。

E:競合他社 他社も12月1日に合わせてくるでしょう。ただ市場導入するだけではなく、販売の伸び率でも勝たなくてはなりません。
 もうひとつの敵です。社内。あれこれいう輩が多い。この仕事を引き受ける時に、PJメンバーには一切あれこれ言わないことを主要な人間に約束させました。もちろん、報告はします。でも、報告の質問は受け付けるけど、反対はなし。リスクコミュニケーションにおけるクライシス・コミュニケーションです。何のクライシス?時間です。コンセンサス・コミュニケーションやケア・コミュニケーションは導入が終わった後にはります。
 予算も、500万円ぐらいでやれとのこと。冗談ではありません。スタッフがいいんですかね?と聞いてきます。それはオレの仕事だ。みんなが考えなくていいと。たしか3000万円いないでやろうとして2500万円で挙げた記憶があります。でも、金のコントロールはこちらの仕事です。

 新ガソリンの名前の決済がなかなか降りない。最後は、社長が海外出張から帰ってくるのが〇日なので(確か9月25日)、それまで待てとのこと。制作物が間に合いません。スタッフには、すべての責任はオレが持つ。いいからやれ。と。プレゼンはこちらが決めていた案に社長を誘導するようにやりました。そんなことでとやかくいう社長ではありません。

T:市場 とても品質の良い製品なんですが、あまり褒めすぎると今までのガソリンはなんだったんだ、ということになります。広い商品を狭いバンドで戦う難しさ。これが一番苦労しました。

T:そして時間 これまで述べた通りです。

 楽しかったなあ。

 これにPEST分析が入ると余計よい。次回はそれで。

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このページは、宝徳 健が2021年7月 9日 07:18に書いたブログ記事です。

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