源氏物語154(皇紀弐千六百八十二年 令和四年一月三十一日 參)

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 島内景ニ先生は、ご著書「源氏物語ものがたり 新潮社284」で細川幽斎の『闕疑抄 けつぎしょう』の本質を端的に示している箇所を挙げられています。

 伊勢物語第四十九段です。

昔、男、妹のいとをかしげ(魅力的)なりけるを見居(みお)りて、
 うら若にねよげに見ゆる若草を人の結ばむことをしぞ思ふ
と聞こえけり、返し、
 (妹の)初草のなどめづらしき言の葉ぞうらなくものを思ひけるかな

(兄が美しい妹を見ているうちに、自分以外の男が彼女を結婚して共寝するのを悔しく思った)

 表面だけ読めば、兄と妹の近親相関です。では、武将でもある幽斎はどう読んだか。

 長くなるので、次回につづくきます。素晴らしい解釈です。

 さて、源氏物語本文です。主人公がいつの間にか、息子、夕霧に移っています。


 夕霧は美しい舞姫に惹かれますが、心中深く思い抱いているのは、もう一人の姫君 雲居雁です。でも、禁止されているので、かいま見ることもできず、鬱々と日を送るしかありません。

 自分を六位にしかつけなかった光源氏に対するうらみもあります。

 大宮は、夫が生きていればもっと孫(夕霧)に違った官位を与えたろうにと思うのでした。大宮の夫は太政大臣にまでついています。

 さて、父の光源氏も太政大臣になって、大きな屋敷を六条京極に創りました、そして、そこに移り住みました。夕霧も卓越した才能を発揮し、従五位の下まで昇進しました。

 紫の上も、夕霧も、明石の君も、花散里もみ~んなここに住みます。

 さて、次回から第二十二帖玉鬘(たまかずら)です。

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このページは、宝徳 健が2022年1月31日 21:07に書いたブログ記事です。

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