ばかやろうゲーム(皇紀弐千六百八十二年 令和四年二月五日)

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 エリックバーンという人がつくった「交流分析(TA)」というものの中のひとつです。あまりにも有名なので、ご存知の方も多いと思います。

 ゲーム分析は、どんなものかというと、(主に)、私たちが日々暮らしていて、「あ~、面白くない」という場面に出くわすもの、それも、同じようなパターンが繰り返されるものです。このゲームが起きると、職場でも家庭でも、カップルでも、生産性が著しく低下します。分かっていてもなかなかとめることができないものです。

 気をつけて、このゲームに巻き込まれないようにすることが大切です。40種類ぐらいのゲームがあります。大切なのは、まず、ゲームを知ること。そして、起さないこと巻き込まれないことです。
 後味が悪く、いや~な感情が残ったらまずゲーム。それも、心の中で「あ~、またやっちゃった」というものです。自分を見直すよい機会にもなります。

【ばかやろう】

 家庭内でこんな会話はありませんでしょうか。

子「ぼくは、ばかなんだよ」
父「おまえは、ばかじゃない」
子「いや、ばかなんだ」
父「そうではないぞ。夏休みのキャンプのとき、すばらしい働きだったそうではないか。先生がおまえのことをほめていたぞ」
子「先生の考えていることが、お父さんにわかるものか」
父「いや先生からじきじきに聞いたんだ」
子「先生はぼくのことをばかばかと言ってるよ」
父「それは、先生が冗談に荘言ってるんだ」
子「とにかく、ぼくはばかなんだ。学校の成績を見ればわかるじゃないか」
父「いや、ばかじゃない。ただ努力が足りないんだ」
子「努力はしているんだよ。だけどだめなのさ。頭が悪いんだよ。種も悪いしね。遺伝的なものはしょうがないんだよ」
父「いや頭はいいんだよ。努力不足なんだ」
子「ちがうよ。ばかなんだよ、ぼくは」
父「ばかじゃない」
子「ばかなんだ」
父「ばかじゃない、このばかやろう」

 これは完全にお父さんの負けです。「ばか」と言わされてしまいました。

 ゲームは総じて、否定(ディスカウント)を多く受けてきた人間が行います。そして、周りを巻き込み、周りを嫌な雰囲気にして、そして、自分の存在意義を出していきます。それも、無自覚的に。

 家庭や職場でゲームが起こっているうちは、絶対に、家庭の雰囲気はよくならないですし、職場の生産性は向上しません。 このゲーム分析シリーズを参考にしていただき、自分を整えてください。また、このゲーム分析等の心理学(精神分析学)指導をすると、たいていの場合、自分のことをおいておいて、人のことを気にする人が出てきます。「そうそう、このケース、あの人に当てはまる」と考えた人は、まったく無自覚な人です。まずは自分です。

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このページは、宝徳 健が2022年2月 5日 07:00に書いたブログ記事です。

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