SPCとM&Aの事例(皇紀二千六百八十一年 令和三年八月三十一日)士魂商才第九十九号解説

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 さて、このSPCとM&Aの事例にはどんなものがあるのでしょうか?
ソフトバンク
 ソフトバンクの経営というのは、投資に投資を重ねて伸ばしていくものです。投資の借入による支払利息が増加します。投資利益が支払利息を越えるなら、節税になるからいいですよね。

 それに一般的に、投資をするときに自己資本でするか借入でするかという判断では、圧倒的に借入でした方が企業価値は上昇します(これはまたいずれ)。これを財務レバレッジと言います。

 赤字資金を借入るのは言語道断ですが、投資による利益ならそれでもいい。そうやってソフトバンクは節税をしています。

 そんなソフトバンクは何年だったかな、ボーダフォンを1兆7500億円で買収しました。確か私がまだコンサルになりたてだったので、どういう仕組みか読み取ることができませんでした。

 この買収スキームがSPCを使ったLBOスキームだったのです。1.2兆円はノンリコースローンで調達しました。間違えないでくださいね。財務力が十分ではない、中小零細企業がノンリコースローンを使うと失敗するケースも多々あります。

 閑話休題。その他5千5百億円は、SPCスキームを使ったのです。SPCと絡めたときに他の資金でノンリコースローンを活用するのはよくあるやり方です。

 私は個人的には、孫正義はあまり好きではありませんが。制度をフル活用する姿には頭が下がります。

 習近平や金正恩が嫌いでも、政治家としては大したものだと思うのと同じです。
 まだまだ、続きます。

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このページは、宝徳 健が2021年8月31日 08:28に書いたブログ記事です。

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