SPCとM&Aのメリット(皇紀二千六百八十一年 令和三年八月二十七日)士魂商才第九十九号解説

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 今日は、SPCとM&Aのメリットを紹介します。デメリットと事例はまた近いうちに掲載します。

※SPC(special pyrpose company 特別目的会社)
資金調達が容易
 M&Aをするために借入などの資金調達をする場合を考えてみましょう。投資家としては、投資が成功するためにはM&Aの成否だけではなく、投資をしようとする事業自体の内容も気になります。なので、金利などの投資してもらう条件が厳しくなる可能性があります。SPCでは、投資する会社とM&A自身が切り離されるため、投資家としては、M&Aが成功するかどうかだけに焦点を絞って検討できます。また、会社自体がM&Aをやる時も、SPCを作って実施した方が自社本体と切り離されますから安心ですね。


レバレッジをかけやすい
 少ない資金でM&Aをやりたい場合、LBO(Leverage buy auto)が出来ます。LBOをはM&Aの資金を主に借入によりまかなう手法ですが、買手がSPCに出資し、SPCが借入により資金調達をします。自己資金が少なくて済むのでレバレッジ(てこ)がかかっており、M&Aが成功すると自己資金でM&Aを行うよりも高い利益率を上げらる可能性があります。


複数関係者をまとめやすい
 買収のための投資家等が複数になる場合、SPC一社が買い手となって買収すれば、M&Aは契約書一本ですみます。いろいろな体系の債権も発行できます。様々なウォンツを持った投資家を呼び込むこともできます。

 SPCは、元々不動産の流動化を目的としたものですが、M&Aでは、それよりも使いやすいですね。

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このブログ記事について

このページは、宝徳 健が2021年8月27日 06:13に書いたブログ記事です。

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