愚かな「年金制度改革法案修正」1(皇紀弐千六百八十五年 令和七年(2025年)六月二日 月曜日)4

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  これは骨抜きというか、腰が砕けそうになるぐらい政局と自己都合と欺瞞に満ちた法案なんです。昨日の復習を一部入れますが、年金「保険」というのは二階建てなんです。一階が国民年金「保険」。これは国民であればみんな加入しています。個人事業主の人はこれだけです。

 二階が厚生年金「保険」です。会社員や公務員だけが入ります。

 今回の「基礎年金」とは一階部分の国民年金「保険」です。このスタートがわかっていないと、国会で議論されるのは一体なんだということになります。

  これが将来的に「不足するかも」しれないので、今のうちに対策を考えようとしています。これを実際に実施するかどうかは令和十一年(2029年)に行う財政検証の結果を踏まえ判断しますよ。という腰砕け、不動産取引で言うといわく付き物件なのです。今、やるって決めてないのです。国民をバカにしていますよね。なぜ、こんないわく付き物件になったか。

 これが今回、国会で通ったこの法案の第一のポイントです。
  もっと平たく言うと、4年後の公的年金の財政検証で将来的に基礎年金(国民年金「保険」)の給付水準の低下が見込まれる場合などに底上げ措置を講じますよといった、基礎年金の底上げの先送りなのです。

 維新など他の野党がもっと国会で審議しろと騒いでいますが、私から言わせるとこんな先送りで中身がない法案を「こんなの審議するな」という方が正しいのです。

 自公としては、年末にあれだけ叩かれた法案の内容を先送りで修正してもらえたので飲みやすいし、立憲共産党が内閣不信任案を出すのも牽制できます。自公は政府案を一旦引っ込めた段階で先送りを決めても良かったのですが、あえてそれをせず、立憲共産党に花を持たせました。なぜか、将来の大連立の布石です。完全に憲政の常道から逸脱しています。

 立憲共産党としてもメンツが立ちますし、内閣不信任案を出さなくてもすむ大義名分を得たので賛成しやすい。今のまま石破政権で言ってもらえれば参院選が優位に立つとのすけべ心丸出しです。


 どこにも年金なんて存在していない自分たちの政局だけです。頭に来ませんか?バカみたいでしょ?

これが第一ラウンドです。

  さて、明日は第二ランドに行きましょう。官僚の登場です。ますます、国民不在の議論になります。

情けなし 税金使って 国会で お遊びしている これが国会

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このページは、宝徳 健が2025年6月 2日 03:35に書いたブログ記事です。

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