千年企業❾金剛組8(皇紀弐千六百八十五年 令和七年(2025年)七月三十日 水曜日)2

| コメント(0) | トラックバック(0)
平成十七年(2005年)九月二十日に開始したブログの累計記事が、現在10,313通目です(後で数えなくていいように)。

このインタビュー記事を読んでくださると、私の今の仕事がよくわかります。

https://batonz.jp/partner_adviser/keieisenryakushi

  お天道様、今日も良か日にしますけん、観とってください

 世界最古の企業金剛組のルーツは敏達天皇七年(西暦578年)に遡り、これが同社の世界で最も長く存在する企業として位置付けています。その創業は多くの国家や主要な世界宗教の成立よりも古く、その歴史的深遠さを示しています。  


 繰り返します。千年企業は、まさに不易流行(不易流行:永く続く大切なものをしっかり守り、新しいことを取り入れる)という我が皇室の精神と申し上げました

  新しいものを取り込むときは、不易を徹底的に検証することが大切です。不易と流行は分離するものではなく、積み上げてきた歴史である不易と新時代からやってきた流行が流れを一(いつ)にすることを当事者たちが創っていくことだからです。

 例えば、538年に支那大陸から漢字が我が国に伝来しました。しかし、皇室は漢字を400年間〜500年間使いませんでした。

 我國の在り方と新しい漢字の流れが一(いつ)になる
「万葉仮名」ができるまで。

すみません。この最初の部分はとても大切な肝なので、毎回書きます(初めて読まれる読者も多勢いらっしゃるので)

 このブログの中で何回か「欧州でも国家の概念ができたのはこの三百年〜五百年」と申し上げました。それまでは? 確かに存在はその何百年前からありましたが、所詮は貴族の「うしはく(すべて自分の所有物にするという支配形態)」でしかなかったのです。それが三百年〜五百年に国家として目覚めて、第一次世界大戦で固まりました。

 さて、今日の金剛組です。

主要な教え:正直、勤勉、尊敬、謙虚、そして継続的な学習

「職家心得之事」は、金剛家とその職人のための、単なる技術的熟練を超えた実践的かつ倫理的な指針の包括的な枠組みを提供しています 。  


  • 継続的な学習と幅広い知識: 「読書・そろばんの稽古をせよ。これは職家で一番必要なことである」という教えは、基礎的な知的および実用的なビジネススキルの重要性を強調しています 。また、儒教、仏教、神道の三教を学ぶことを明示的に推奨しており、宮大工にとって幅広い文化的・哲学的理解が不可欠であることを示しています 。  

  • 人間関係とリーダーシップ: 「配下や弟子など、目下の人には深く情けをかけ、穏やかな言葉で召し使いなさい」という教えは、共感的なリーダーシップと協力的な環境の育成を重視しています 。さらに、「人を敬い、穏やかな言葉遣いをし、あまりしゃべりすぎないように心得なさい」 、「なにごとも、他人と争うな」 と助言し、調和と謙虚さを奨励しています。

  • 商取引における誠実さ: 「正直な見積りを書きつけ、差し出しなさい」は、過剰な利益を厳しく禁じ、公正で適正な価格設定を提唱する中核的な教えです 。また、「不相応な場席」に立ち寄ることや、判断力や評判を損なう可能性のある過度の飲酒を避けるよう警告しています 。  

  • 謙虚さと質素さ: 「身分以上の華美な服装をしないこと」 、「世間の方々と交際しても、決して出過ぎることがないよう心得なさい」 は、生活とビジネスにおいて地に足の着いた謙虚な姿勢を促します。  

  • 精神的な献身と先祖供養: 「先祖の霊年、廻忌日、命日には怠けることなく香華を供え、仏事・供養の営みをしなさい」 は、彼らの仕事の精神的および家族的な基盤を強調しています。  

  「職家心得之事」に含まれる教えは、単なる技術的スキルやビジネス戦略をはるかに超えています。それらは道徳的行動、人間関係、財務倫理、個人的規律、さらには精神的実践にまで及びます。

  この全体的なアプローチは、真のプロフェッショナリズムと組織の永続性が、個人の包括的な育成に根ざしており、熟練した職人だけでなく、徳の高い人間を育むことを示唆しています。

  「読書とそろばん」の強調と「三教」の学習は、実用的なビジネス感覚と深い文化的・哲学的理解の意図的な融合を示しており、これらが長期的な成功のために相互に関連していることを認識しています。この包括的な倫理的枠組みは、金剛組内部に誠実さ、信頼、そして継続的な自己改善の文化を育み、数世紀にわたって優れた評判を維持するために不可欠でした。「過剰な利益」の明確な禁止は、2005年の同社の危機に直接関連しており、これらの基本的な原則から逸脱することの深刻な結果を示す強力な歴史的教訓となっています。

  これすごいですよね。今の我が社にも十分すぎるほど通じます。今でも活性化している老舗は、例外なくこの我が国本来の精神性を継続しそして、新しいことを取り入れています。

哲学は 学問ではなく 実戦で 自ら身につけ 自ら実行

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.soepark.jp/mot/mt/mt-tb.cgi/10229

コメントする

カテゴリ

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 4.261

このブログ記事について

このページは、宝徳 健が2025年7月30日 06:33に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「孫子の兵法(皇紀弐千六百八十五年 令和七年(2025年)七月三十日 水曜日)」です。

次のブログ記事は「未来日本昔話:再掲40(皇紀弐千六百八十五年 令和七年(2025年)七月三十日 水曜日)3」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。