平成十七年(2005年)九月二十日に開始したブログの累計記事が、現在10,316通目です(後で数えなくていいように)。
このインタビュー記事を読んでくださると、私の今の仕事がよくわかります。
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お天道様、今日も良か日にしますけん観とってください
世界最古の企業である金剛組のルーツは敏達天皇七年(西暦578年)に遡り、これが同社の世界で最も長く存在する企業として位置付けています。その創業は多くの国家や主要な世界宗教の成立よりも古く、その歴史的深遠さを示しています。
繰り返します。千年企業は、まさに不易流行(不易流行:永く続く大切なものをしっかり守り、新しいことを取り入れる)という我が皇室の精神と申し上げました。
新しいものを取り込むときは、不易を徹底的に検証することが大切です。不易と流行は分離するものではなく、積み上げてきた歴史である不易と新時代からやってきた流行が流れを一(いつ)にすることを当事者たちが創っていくことだからです。
例えば、538年に支那大陸から漢字が我が国に伝来しました。しかし、皇室は漢字を400年間〜500年間使いませんでした。
我國の在り方と新しい漢字の流れが一(いつ)になる
「万葉仮名」ができるまで。
すみません。この最初の部分はとても大切な肝なので、毎回書きます(初めて読まれる読者も多勢いらっしゃるので)
このブログの中で何回か「欧州でも国家の概念ができたのはこの三百年〜五百年」と申し上げました。それまでは? 確かに存在はその何百年前からありましたが、所詮は貴族の「うしはく(すべて自分の所有物にするという支配形態)」でしかなかったのです。それが三百年〜五百年に国家として目覚めて、第一次世界大戦で固まりました。
さて、今日の金剛組です。明日が金剛組の最終回になります。千年企業は続けます。
第4章:古代の響き - 十七条憲法と金剛組の哲学
聖徳太子十七条憲法の概要:統治と道徳的行動の原則
西暦604年、金剛組の創業委託からわずか数十年後に聖徳太子によって公布された「十七条憲法」は、日本初の成文法典であり、道徳規範として確立されました 。これは主に政府官僚を対象とし、国家建設と社会変革の重要な時期における効果的かつ倫理的な統治のための枠組みを提供しました。
憲法に明記された主要なテーマと原則には、以下が含まれます。
- 和(Harmony): 最も有名で最初の条文である「和を以て貴しとなし」は、統治体内部の統一、協力、そして派閥主義の抑制の重要性を強調しています 。
- 三宝への敬意(Reverence for Buddhism): 仏教の三宝(仏、法、僧)への深い敬意が、国家の究極の精神的・道徳的拠り所として提唱されています 。
- 信(Sincerity): 「信は義の根本なり」は、すべての行動と取引における真実性、誠実さ、信頼性の極めて重要な重要性を強調しています 。
- 公(Public Over Private): 「私を去りて公に向かう」は、国家への無私の奉仕と、公務における個人的な利益や偏見の回避を提唱しています 。
- 議論(Collective Decision-Making): 「夫れ事は獨り斷むべからず必ず衆と與に論ふべし」は、重要な決定のための審議と合意形成を促進しています 。 (聖徳太子のこれが明治大帝の五箇条の御誓文の基本になりました)
- 能力主義と適格性: 憲法は、公職に「適任者」を求めることの重要性を強調し、「事の大小にかかわらず、適任者を得たならば、世の中はおのずからゆたかにのびのびとなってくる」と述べています 。
- 嫉妬と腐敗の回避: 他人の才能への嫉妬を明確に非難し、公務における贈収賄や自己中心的な判断を禁じています 。
これらは、国家であろうと長年にわたる企業であろうと、うまく機能し、道徳的な集合体のための包括的な青写真を提供します。
四天王寺を建立し、金剛組の存在を開始させた聖徳太子は、これらの原則を制定することで、直接的な哲学的系譜と、彼の庇護の下で設立された機関に影響を与える広範な倫理的風土を確立しました。
憲法は、単に国家統治だけでなく、より広範な社会の価値観や制度への期待に深く影響を与えた、基本的な文化的・道徳的テキストとして機能しました。それは、誠実さ、集団の幸福、能力、そして調和のとれた行動を重視する先例を確立し、これらすべてが後に金剛組のような長年の機関の永続的な実践と内部哲学に採用され、適応され、具現化されることになります。
多くの300年以上の企業は何かしら古代からの日本の在り方を模倣しています。考えたらそうですよね。もっとも身近に素晴らしい存在があるのですから。
唯一の 永く続いた 皇室に 深く宿るは 企業の本質
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