FMHvs旧村上ファンド4(皇紀二千六百八十五年 令和七年(2025年)七月十 七日 木曜日)4

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平成十七年(2005年)九月二十日に開始したブログの累計記事が、現在10,275通目です(後で数えなくていいように)。
このインタビュー記事を読んでくださると、私の今の仕事がよくわかります。

https://batonz.jp/partner_adviser/keieisenryakushitsu/

   セブン&アイ・ホールディングスに対するカナダのコンビニ大手マリアンタシォオン・クルシェタール(以下、ACT)の買収提案が棚上げになりましたね。理由はACTは「いつになったら建設的な協議があるんあだ」というものです。

  1590に豊臣秀吉が小田原城を包囲し、北条側に降伏を迫りました。城主・北条氏真らが籠城か降伏を巡って場内で評議を重ねましたが、結局、意見がまとまらず、時間ばかりが過ぎました。最後は降伏して北条氏は滅亡しました。「無駄に長引く議論」のことを小田原評定と言います。まさに、今回のセブン&アイ・ホールディングスにですね。

 これは完全に、セブン&アイ・ホールディングス側のリーダーのリーダーシップの欠如です。

 そして、日産や東芝もそうですが、(もちろんそれぞれの企業の力が足りないのだが)我が国は、財務省がプライマリーバランス本位制を敷いて歴史上一度も成功したことがない緊縮財政で、民間消費支出の力をそいでいるので、企業が長期にわたって儲ける土台が完全に崩れています。
 
 閑話休題。

  「FMHはなぜ、大量株式を旧村上ファンドに変われるまで対抗策を打たなかったのか」からでしたね。

  まあ、いろいろありますが、一番はFMHの危機感の欠如です。旧、村上ファンドが株式を買い進めている時もFMH側は「一時的な投資」と見ていたと思いますそれだけです。旧、村上ファンドはそれを巧みに利用しました。

 旧、村上ファンドは、割安株をいつもウォッチしていて、PBR(株価純資産倍率)やPER(株式収益率)が低い企業を選定し買いに入ることが多いのです。また、資産を多く持ちながら株価が評価されていない企業にも注目します。ネットキャッシュ(現金-負債)が豊富な企業やはM&Aに使いやすいです。

  株主総会も利用します。株主総会で資本効率改善を迫り株価上昇を狙ったり、増配、自社株買い、事業再編などを提案することで、企業価値が上げて売り抜ける。採取的には村上ファンドが大量株を保有することで、企業側が買収防衛策でいろいろなスキーム(MBO:マネジメントバイアウト:経営幹部が自分で株を買う)で自社株買いをして株価が上がったところで村上ファンドが売る。など、すべて

キャピタルゲイン
(価値が上がったところで株を売って儲ける)(これに対してインカムゲインは株を持っていて資産価値を上げる)
 
を得るためです。よく中小企業にIPOを進める人がいますが、よほどの覚悟と対策を以て中小企業は当たらないと、これを同じ目に遭います。株主対策という大変な仕事が一つ増えてしまうのです。

※「Initial(最初の) Public(公開の) Offering(売り物)。新規株式公開。

  これに対してホリエモンがある提言をしました。つづく

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このページは、宝徳 健が2025年7月17日 11:56に書いたブログ記事です。

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