アウフヘーベン(皇紀弐千六百八十五年 令和七年(2025年)七月二十日 日曜日)2

| コメント(0) | トラックバック(0)
平成十七年(2005年)九月二十日に開始したブログの累計記事が、現在10,286通目です(後で数えなくていいように)。
このインタビュー記事を読んでくださると、私の今の仕事がよくわかります。

https://batonz.jp/partner_adviser/keieisenryakushitsu/

  まず、宇佐美の親父さん(以下、親父さん)の話をします。前にも書きましたけど。

 ある日、親父さんが少し外出しているときに、あるガソリンスタンドの所長が、宇佐美の会社の車の助手席に彼女を乗せて集金にまわっていました。親父さんは、それを見ました。普通の経営者や上司なら、呼び出して起こりますよね。の方法だとただのマネジメントです。所長はどんなに怒られても心の中は「ふ〜ん」です(当時のガソリンスタンドの人間はそのレベルが多かった)。

 親父さんは、何にも言いませんでした。その代わり夜に黙ってその車の助手席をとってしまったのです。二度と彼女が座れないように笑。次の日の朝、所長が社長室に飛んで来ました。「親父さん、すみません。もう二度としませんから助手席を返してください」と懇願するんです。親父さんは一言「おー」と言っただけです。それ以外何も言っていません。これがアウフヘーベン(止揚)です。ただのマネジメントと全く違います。

 相手と対立したときに、どちらかが一方的に勝ったり、妥協したりするのではなく、特に上司の方が、「相手が参った」という反論しようがないレベルで対応してあげることを言います。親父さんは照れ屋なので、幹部や社員に対しても面と向かって怒ることはほとんどありません。

  親父さんと「ちーちゃん(女性:経理課長、全宇佐美の経理の総本山」。当時4,000億円の金を一手に管理しそして動かしていました。親父さんはちーちゃんに実印を預けていました。決して親父さんの女ではありません。)。の話です。宇佐美の売掛回収は、とにかく厳しいのです。一円でもとり漏れがあると、ちーちゃんから各宇佐美の専務に電話があります。大声で、「あんたいくつになったんね!!! いい加減にしろ!!!」って。ちーちゃんは怒ったらとても怖いのです。あるとき二件の数日の売掛が遅れました。いつものように専務さんたちに連絡した後に、親父さんのところにちーちゃんが来ました。私も近くにいました。ちーちゃんは親父さんにも文句を言います。文句を言われている時も他の人同様、親父さんは一言もしゃべりません。しゃべるとしたら「おー」です。文句を言い終わるとちーちゃんは自分の席に帰ってきました。親父さんは、A4の紙に何かを書き始めました。覗いてみると「売掛金を回収するように」と書いてあります。もうおかしくて仕方がありません。それを、ちーちゃんの席の後ろの柱に貼ったのです。

 その後ちーちゃんと打ち合わせがありました。「宝徳さん聞いて!」と30分ぐらい愛情たっぷりの親父さん批判です。参ったわという感じで笑いながら。親父さんがちーちゃんの席の後ろの柱に、この張り紙を貼ったということはその日のうちに、全国(当時)300箇所の宇佐美のガソリンスタンドに伝わりました(この情報の広がりが宇佐美の最大の強みです)。全社に緊張が広がります。親父さんは一言もしゃべってないのに。これもアウフヘーベンです。

 親父さんは、一度人に任せた仕事には一切口を出しません。売掛回収もちーちゃんに任せた仕事です。だから口を一切出さないんです。だけど、アウフヘーベンがないと任せられないんです。

 参政党の神谷代表よ!
  あなたを100%は信じてはいません。今は90%ぐらいです。なので、今回の参院選は私は参政党には選挙区も比例も投票していません。それと歴史認識と憲法「典」認識は私と違っているというのではなく、間違っているとことがあります。「誰が正しいかではなく何が正しいか」です。それはいいのですが、ここ二、三日の(戦っている男に大変失礼なことはわかりながら)あなたの言葉は、アウフヘーベンになっていません

 正しい政策論(真実:これはすごい。100%賛同です)で喧嘩を売るのも買うのもいいでしょう。少々言葉が汚くなっても。でも、葉だけで喧嘩を売るのは良くない。演説がそうなってきています。自らが成長の芽を積む必要はありません。って、ここで書いても聞こえないか笑。

  でも、ハングパーラメントは素敵ですね。そうでなければ、選挙で政策論が戦わされることなどありませんでした。これまで野党は政策がない自民との批判ばかりでした。嘘も含めて。自民党はさも自分たちしか政権を担えないと言っていますが、今も担ってないじゃん。自民党は何をいうか。石破や森山や小泉が心配することではないし必要ない。有権者を主権者国民を舐めるな!

 もう一度予想します。今日の参院選開票では自公は、

30議席台で終わる

でしょう。

人の心 動かし得るのは 恣意的な マネジメントか アウフヘーベンか

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.soepark.jp/mot/mt/mt-tb.cgi/10191

コメントする

カテゴリ

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 4.261

このブログ記事について

このページは、宝徳 健が2025年7月20日 02:24に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「敵の目的(皇紀弐千六百八十五年 令和七年(2025年)七月二十日 日曜日)」です。

次のブログ記事は「未来日本昔話:再掲32(皇紀弐千六百八十五年 令和七年(2025年)七月二十日 日曜日)3」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。