敵の目的(皇紀弐千六百八十五年 令和七年(2025年)七月二十日 日曜日)

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平成十七年(2005年)九月二十日に開始したブログの累計記事が、現在10,285通目です(後で数えなくていいように)。
このインタビュー記事を読んでくださると、私の今の仕事がよくわかります。

https://batonz.jp/partner_adviser/keieisenryakushitsu/
 
   仕事をする際には目的(誰のために何をするか)→目標(何をどれくらいいつまでにするか)→手段の順番が大切です。この順番を間違えると絶対にうまくいきません。そして、目標は目的に従います。こう言う目的があるのでこれぐらいの目標を達成しないと誰にも評価されないというものです。手法は目的に従います。その手法をやっても目標を達成しないのは選択した手法が悪いのか、目標自身が目的に従ってないのかです。つまり、目的が一番大切です。


  なので、目的は

「起点力(気転力):よしやるぞと気持ちを変えさせる力」
「期待力:これはうまくいくぞという感覚を持たせる力」
「共感力:これはいいなと思わせる力」

が必要です。この力がないとただのマネジメントになってしまい、上司も部下も精神的に疲れてしまいます。

 これが会社の仕事に仕方ですが、軍になるともう一工夫が必要です(軍の場合の目的-目標-手段を日本語で任務分析と言います。また詳しく解説しますね。)。
  軍も目的(誰のために何をするか)→目標(何をどれくらいいつまでにするか)→手法の順番は同じなのですが、軍は自分の目的を考える前にまず

敵の目的

を知ろうとします。
 
 敵の目的を知った上でその敵の目的を潰すための自軍の目的を作ります。上手な上官というのはこれで部下を動かします。

  アメリカの財務長官ベッセントが来日して石破と会談をしました。別に関税問題は何も出ませんでした。予想れた通りです。今回はアメリカ(トランンプ)にうまく目的をずらされましたね。トランプは笑っています。早くこっちの目的に気づけよ!と暗に言っています。

 七月十七日のブログでカウンターパートという言葉を紹介しました。外交儀礼で石破のカウンターパートはトランプです。なのに石破はベッセントと会談しました。これでは、トランプが加藤財務大臣と会談するようなものです。外交儀礼から完全に外れています。トランプの手に石破はまんまと乗りました。

 それともうひとつ、このブログでも繰り返し申し上げてきましたが、関税問題は、最初から経済問題ではなく外交問題でした。トランプの第二次世界大戦後のアメリカ民主党三大狂人大統領が作った秩序を破壊する武器だったのです。

 それを石破は気づかず、アメリカの財務長官と会ってお茶を濁されました。

 つまり、「今回は石破とは形の上で会うだけ。だから結論が出ないようにお門違いの財務長官と会わせる」がアメリカの目的でした。

  今回は、インドネシアのアメリカとの関税交渉は抜群でしたね。

  トランプは、当初インドネシアに対し32%の「相互関税」を課す方針を示していましたが、交渉の結果、インドネシアからの輸入品に対する米国の関税を19%に引き下げました

インドネシアは、米国の目的をよく読み、米国からの輸入品に対する関税を完全に撤廃し、非関税障壁も撤廃することで、米国製品に「完全かつ無制限なアクセス」を与えることを約束したとのです。

  さらに、インドネシアは150億ドル相当の米国産エネルギー、45億ドル相当の米国農産物、そしてボーイング社製の航空機50機(主に777型機)の購入を約束しました。

 これでインドネシアは今後も、アメリカに対する関税交渉権を握りました。インドネシアはたいしたものです。

 これが

敵の目的

を読み戦う方法です。経済問題をアメリカの目的と読み違え、外交問題をないがしろにした石破外交とは全く違います。石破外交の完全敗北です。

 参院選で自公は負けます。 参院選を予想します。自公で30議席台でしょう。

  自民党再生の道を言います。石破は参院選後敗北の責任をとって、即内閣総辞職と自民党総裁を辞任する。総裁選をすぐやる。岸田の再登板や大連立になったらそれこそ主権者国民がそっぽを向きますから、総裁は高市早苗しかいません。そして、秋に衆議院議員の選挙をやります。参政党と国民民主党を巻き込んで(なんなら自民党を割って新党設立でもいい。ただし維新は前原を辞めさせないと一緒に戦えない)、衆議院議員で勝ちます。

 参政党や国民民主党は、勢いがあっても、政権を担う力はありません。自民にはまだ人が残っているからかろうじてそれは大丈夫でしょう。ただし、麻生・岸田・森山・林・岩谷・小泉らは党を出て行ってもらうか、最低でもはずさないとなりません。
  
  ただし、最近二、三日の参政党の動きが気になります。特に神谷さんの変化が。次の記事で書きます。

あ〜明治時代に国力が何倍かわからない中で千島樺太・交換条約を成功させた榎本武揚ロシアの欧州外交に憂いがなくなったので日露戦の準備をロシアがとることを見事に予想したに小村寿太郎、あのアメリカとの関係が複雑化する中で石井・ランシング協定を締結した大正・昭和の天才外交官石井菊次郎ならこんな下手は売らなかっただろうなあ。明治の男たちはたいしたものです。

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このページは、宝徳 健が2025年7月20日 00:00に書いたブログ記事です。

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