修行じじいのつれづれなるままに(皇紀二千六百八十五年 令和七年(2025年)師走十五日 月曜日)

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  百八歳の誕生日まであと、14,865日です。この日に命を閉じるまで健康でいます。

ミッチェルが 描きし舞台に 舞ふ男女 激しい愛と そしてわかれが 

夢の核融合❷:安全性
  昨日は、核融合は燃料制約を受けないことを解説しました。タンカーから石油を運ぶこともありません。どのエネルギーがいいかなど、考えるまでもありません。欧米支那ロシアの不埒な国々から資源争奪のための弱小国に対するいじめもありません。基本の仕入れ先は海水です。あとは技術力。では、安全性は?

安全性と環境への影響

核融合は、既存の原子力発電(核分裂)と比べて、本質的に高い安全性を持ちます。

暴走の危険性: 核分裂反応のように連鎖反応が暴走することはありません。反応を維持するためには、高温・高密度の状態を厳密に制御する必要があり、制御が失われればすぐに反応は停止します(inherent safety)。


高レベル放射性廃棄物: 生成されません。核融合反応で生じるのはヘリウム(非放射性)と中性子のみです。


放射化: 炉壁や構造材が中性子を浴びることで放射化されますが、その廃棄物の半減期は比較的短く、最終処分は核分裂炉の廃棄物よりも容易です。


現技術では無理ですが、近い将来、原子力空母や原子力潜水艦にも使えるようになります。豊富な燃料: 核融合の燃料は海水中に豊富に存在する水素同位体(重水素や三重水素)であり、事実上無尽蔵です。

安全性: 核融合反応は条件が少しでも崩れると停止するため、暴走反応や炉心溶融のリスクが原理的にありません。

廃棄物の低減: 核分裂炉と比べて長寿命の放射性廃棄物が少なく、廃棄物管理の負担が軽減されます。 


 次回は、世界の資源バランスについて考えます。エネルギーと情報は近代国家を支える最重要課題です。第二次世界大戦は石油争奪のためにも起きました。


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このページは、宝徳 健が2025年12月15日 01:18に書いたブログ記事です。

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