「年金制度改革法案修正」:本位制の愚(皇紀弐千六百八十五年 令和七年(2025年)六月十日 火曜日)

| コメント(0) | トラックバック(0)
平成二十一年(2005年)九月二十日に開始したブログ累計記事 現在10166通目です(後で数えなくていいように)
このインビュー記事をお読みくださると私の今の仕事がよくわかります
https://batonz.jp/partner_adviser/keieisenr

  このシリーズは、一度、一昨日締めたのですが、ひとつ書き忘れていたことがありました。財務省が行なっている「プライマリーバランス」というのは一見大切なのことに見えるのですが、歴史上、為政者が何度も失敗してきたことです。とても愚かなことです。私は、かつて稲田朋美という政治家を推していました。でも、彼女はいつの間にか財務省にとりこまれ財政再建という言葉を使うようになりました。非常に残念でした。政府の借金を国の借金というようになりました。やはりマクロ経済を学んでいい、弁護士さんは政治の世界では活躍しませんね。私の見立て違いでした。

  TVを観ていても「減税すれば物価が上がる」とそれだけ言っているエコノミストかなんかがいます。「今は金利を上げる時だ」という輩も。減税すれば物価は上がるんです。

❶減税すれば物価は上がるんです。民間消費経済が活性化するからです。かつての日本は世界一物価が高い国でした。でも、生活は豊かでした。経済成長していたからです。
❷だから金利を下げる金融政策をとるんです。すると経済成長します。減税していますから消費税が経済成長の邪魔をしないから。
❸でも、それが加熱しそうになったら金利を上げるんです。これも金融政策です。みんなが大好きな田中角栄みたいにインフレ時にインフレ政策をする愚策しではいけなんです。彼が高度経済成長を終わりにしました。
❹そして世の中を民間消費支出主導の楽市楽座を作ります。利権団体も不要です。今の米だかなんか農業三大利権団体の「JA」「農林水産省」「農政族」のコストをどこかで賄うために米価格をコントロールしていなのですから。たとえば、「備蓄米を保管していた倉庫会社が倒産しそうになっている」というニュースを流しました。裏どりをしないメディアのやりそうなことです。でも、備蓄米を保管している倉庫のほとんどがJA関係者です。本当にコツコツやってきたところがあるなら、政府が代わりに払えばいい。森山が「ある程度米価格が高くないと農業の再生産ができない」と言っていました。言い換えます。「ある程度米価格が高くないと利権団体の再生産ができない」と。農家は潤っていません。潤っているのは利権団体だけです。

 こんな1+1=2より簡単なことがなぜわからないんだろう? 減税を阻止しようとするTVでている俗にいう識者とは財務省から頼まれて言っています。それか財務省に洗脳されているか。財務省とは増税することがなぜかしらないけど当たり前のように思っています。この前書いたように歳入庁を作って財務省の国税局人事から切り離すのが一番です。財務省は強烈に反対しますが。歳入庁がないのは日本ぐらいです。

 金利をあげようとする動きは、日銀が背後にいます。日銀の性癖は金利を上げることです。

 これら二つの阻害要因の官僚と逆のことをすれば我が国はよくなります。まるで、朝日新聞が嫌がることをすれば日本がよくなるのと同じですね。 

 さて、次を書いてこのシリーズを締めます。歴史上、誰もが正しいと思ってやった「プライマリーバランス(基礎的財政収支)」がみんな失敗したことを説明します。頼むから馬鹿な(ミクロ)エコノミストや識者に国民の皆さんは騙されないようにしてください。
 まず、室町時代に遡ります。足利義満の時代から日明貿易が盛んになりました。まだ、貨幣がなかった我が国は自国では金融政策が取れませんでした。

 ところが日明貿易が盛んになると明銭が入ってくるようになりました。つまり「貨幣供給」です。日印貿易が盛んになればなるほど明銭が自国貨幣に代わって使われるようになりました。民間消費支出は大きく伸びました。ところが明が安定しなくなって明銭が入ってこなくなりました。貨幣供給量が減るので日本の民間消費経済は賃貸します。だって、お金がないとものが買えなくなっていたからです(まだ十分なか明銭の割合ではないにもかかわず。

  どの教科書も言っていませんが、これの本筋は「日明貿易本位制」です。本位制というのは

何かを制約条件として経済が成り立つこと

です。この場合日明貿易です。盛んな頃はいいのですが、この日明貿易という制約条件よりも日本の経済が活性化したときは、または制約条件の日明貿易が盛んで亡くなった時は、活性化した以上に民間消費支出という国(GDP)の根幹(6割以上)をなすものが縮小されるのでデフレになるのです。インフレにはよいインフレ(リフレーション:リフレ。穏やかなインフレ)と悪いインフレ(コストプッシューインフレーションやハイパーインフレーション:今の日本ではよほどのことがない限り起きえない)がありますが、デフレには悪いインフレーションしかありません。

 まえにこんな本が出ていましたが悪書です。デフレの構図を何も書いていません。情報収集以外では読まないでください。

 こんなことを言っていたら敗戦後に英霊達が数多く亡くなった時や明治時代の人口が少なかったときなど高度経済成長や富国強兵などできるはずがありません。

  今? 黒田さんから植田さんに日銀総裁が代わって貨幣供給が減ったので。企業が投資をしようとしても銀行が貸し渋っていますよね。

  次に時代の順なら、江戸時代の三代改革ですがその前に金本位制という愚かな物を説明しましょう。

 若い頃は、司馬遼太郎、山崎豊子、吉村昭、阿川弘之、城山三郎などの著作を貪るようによみました。この人たちの書いていることは「自分の強い筆の力で読者に嘘をついて読者を騙す」ものばかりだと知った時に、ものすごいショックに襲われました。それまでの自分の読書人生はなんたったんだと。

 この男子の本懐も濱口雄幸という主将と井上準之助という日銀総裁が誤った金本位制・金解禁をしてしまったために昭和の経済が暗くなり、五・一五事件、二・二六事件が起こったり、学生たちが共産主義に傾倒したりする傾向が強くなりました。加えて官僚化した軍上層部がGDP 比の何割もの軍事費をせびるので、日本経済は疲弊してしまいました。大東亜戦争敗戦は経済政策の失敗と官僚化された軍上層部の失敗という「人災」なんです。今の令和の状況とよく似ています。

 なのに城山三郎は濱口雄幸という主将と井上準之助を絶賛しています。この本も読んではいけません。

 つまり何かを基軸にする本位制という仕組みはその基軸が発展する経済に追いつかなくなったり、崩壊して経済を支え切れなくなったら、その仕組み時代が方かいうするというものなんです。

 今の財務省の「プライマリーバランス(基礎的財政収支)本位制」は、「経済を絶対に発展させませんよ。プライマリーバランスの中で国民はいきていってください。楽市楽座という民間経済主導はもうやりませんからね。」という人災なんです。だから国民は苦しいんです。これにみんな騙されています。

 では、明日は、江戸時代の三大改革の「米本位制」について語りましょう。だれも成功していません。

 年金制度改革法案修正の中で申し上げた最初のパワーワード「経済状況」を思い出してください。これが変わらないから年金制度改革をするんだと言っています。経済状況をよくすれば必要がない法案なんです。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.soepark.jp/mot/mt/mt-tb.cgi/10056

コメントする

カテゴリ

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 4.261

このブログ記事について

このページは、宝徳 健が2025年6月10日 02:30に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「博多弁じじいのつれづれなるままに:標準語版(皇紀二千六百八十五年令和七(2025年)六月九日 月曜日)4」です。

次のブログ記事は「修行じじいのAI純情13(皇紀弐千六百八十五年 令和七年(2025年)六月十日 火曜日)2」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。