FMHvs旧村上ファンド2(皇紀二千六百八十五年 令和七年(2025年)七月十三日 日曜日)3

| コメント(0) | トラックバック(0)
成十七年(2005年)九月二十日に開始したブログの累計記事が、現在10,260通目です(後で数えなくていいように)。
このインタビュー記事を読んでくださると、私の今の仕事がよくわかります。

https://batonz.jp/partner_adviser/keieisenryakushitsu/
  (すみません、このURLのアドレスを長い間書きましが得ていました。修正しました)

 イトーホーヨーカドーとセブンイレブンの話からでした。

 親会社であるイトーヨーカドーの株価よりセブンイレブンの株価が上がってしまうと、投資家が安いイトーヨーカドーの株を合法的に買っていくと高い株価のセブンイレブンが手に入ることになります。投資家は、イトーヨーカドーを手に入れたあと、セブンイレブンを売却すれば利益が出ます(キャピタルゲイン)、それを稀代の経営者 鈴木敏文しが阻止したのです。

  話はイトーヨーカドーのキャピタルゲインから離れます。当時はスーパーが花盛りでした。ジャスコ(今のイオン)は当時の岡田社長がインフレを予測し自社のほぼ全部の現金で品物を大量購入しました。インフレ時は商品の価格は上がりますから、極端な話次の日に売ってももうかります。一番下手くそだったのはダイエーです(安売りは美味かったけど)。当時、ダイエーとイトーヨーカドーには粗利益で5%以上の開きが増した。鈴木敏文氏は、POSデータを読み込みマーチャンダイジングをきちんとやったいたのでかなり高い利益率となっていたのです。

 ダイエーの中内氏は、どんどん店舗を出展しました。スーパーは日銭商売ですから回転差資金(売り上げと仕入れの差)が日々手に入ります。その回転差し金で店舗出店をしました。でも、出店ペースが落ちると資金はいきなり詰まります。ダイエーは商売そのものが下手だってのではなく、出店政策で潰れてしまいました。鈴木敏文氏は、高い利益率を背景に、新規出店した店舗をSPC(特別目的会社)を創って、すぐに売ってしまいます。イトーヨーカドーには出店資金が舞い戻ってきます。SPCはそのお金を証券化して投資家や金融機関に高い配当率の証券を買ってもらうのです。何店出店しても資金は不足しません。それどころか好業績なので潤沢な資金が手に入ります。

  好景気を背景に、企業経営者がダイナミックな動きをしていました。今の、経団連や経済同友会のやつらとはまったく、経営者のレベルが違っていました。今の経済団体の経営者たちは、緊縮財政を財務省がとる中で、いかに、ちまちま儲けるかばかりです。

 さて、上記のこととFMHvs旧村上ファンドのことがどう関係があるのか。つづきます。

 サラリーマンは会社の都合仕事ばかり押し付けられますから、こういう経済のダイナミズム(マクロ経済を背景にしたミクロ経済のダイナミズム)を、知らずに歳を重ねることが多くおあります。残念ですね。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.soepark.jp/mot/mt/mt-tb.cgi/10164

コメントする

カテゴリ

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 4.261

このブログ記事について

このページは、宝徳 健が2025年7月13日 03:31に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「未来日本昔話:再掲25(皇紀弐千六百八十五年 令和七年(2025年)七月十三日 日曜日)2」です。

次のブログ記事は「我が海軍の偉業(皇紀弐千六百八十五年 令和七年(2025年)七月十三日 日曜日)4」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。