平成十七年(2005年)九月二十日に開始したブログの累計記事が、現在10,278通目です(後で数えなくていいように)。
このインタビュー記事を読んでくださると、私の今の仕事がよくわかります。
https://batonz.jp/partner_adviser/keieisenryakushitsu/
セブン&アイ・ホールディングスに対するカナダのコンビニ大手マリアンタシォオン・クルシェタール(以下、ACT)の買収案を蹴りましたね。意地なのかなあ。セブン&アイ・ホールディングスはMBOをやると言っています。
この前も説明しました。企業買収にはいろいろあって、MBOは、マネジメント・バイ・アウトといって、経営幹部が資金を出して買収されそうな会社を買うことです。今回のACTの提案は7兆円でしたからそれ以上のお金で。7兆円以上のお金を経営陣がどうするかは知りませんが、経営陣が持っていなかったらそれこそファンドから出資してもらうことになります。鈴木敏文氏がいたことなら、セブン&アイ・ホールディングス総合収益で返せた(その前にこんな扱いは受けなかった)でしょうが、今は、どんどん店舗のリストラをやっているセブン&アイ・ホールディングスにそのお金があるのでしょうか? 結果が楽しみです。
さて、昨日の続きです。FMHに対してホリエモンが言った言葉があります。
FMHに対して、ホリエモンが「認定放送持株会社を返上してMBOで非公開会社にすることを勧めました。ホリエモン自身がFMHの株主総会で提案していたそうです。これによるFMH側のメリットは、認定放送持株会社の制約(株主構成や外資規制)を外すことで、柔軟な資本セ政策が可能になります。また上場企業としての株主対応や情報開示義務がなくなり、長期的な経営戦略に集中できます。現に出光興産株式会社は、今の社長の先先代の社長まで、非上場でした。出光佐三店主は「資本金は0をもって理想となす」と言って憚りませんでした。隠れ出光大ファンの私の父も、「上場すればコストが安くなるのになあ」と言っていました。違うんです。リバレッジ効果と言って本当に利益率が高い事業は借入でやる方が企業価値が上がるんです。「資本は人」とおっしゃていた佐三店主は、真に働く姿を顕現し国家社会に示唆を与える経営をしていたらそのぐらいの利益はでると思ってらっしゃいました。
さてFMHの3番目のメリットは今回の村上ファンドのような敵対的買収リスクを排除できることです。つまり、資本政策がいらないということ。
これが大企業の経営者に必要な経営の仕事、資本政策です。
最近、やたら経済産業省が中小企業や中堅企業にIPO「Initial(最初の) Public(公開の) Offering(売り物)」。新規株式公開)を薦めて来ますが、上場するということは、中小・中堅企業の親父が自分の会社と思っていたのにある日から、突然自分の会社ではなくなるということを強制したうえで、このFMHみたいに資本政策という経営者の仕事を押し付けることなのです。
耐えられる経営者ならいいですが。それに必要があります?
世界最古の企業金剛組や世界最古の温泉旅館 慶雲館をはじめとした千年企業はすべて上場企業ではありません。でも、しっかりと我國の歴史を踏襲した企業を創っています。
目的は 永くづついて 世の中に その価値遺す 企業の姿
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