七夕の節句(皇紀弐千六百八十五年 令和七年(2025年)七月七日 月曜日)

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平成十七年(2005年)九月二十日に開始したブログの累計記事が、現在10,249通目です(後で数えなくていいように)。
このインタビュー記事を読んでくださると、私の今の仕事がよくわかります。


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今日は「七」という数字が三つ連続する日ですね。めでたい。

 日本には五節句があります。

一月七日 人日(じんじつ)の節句 七草がゆを食べます。
三月三日 上巳(じょうし)の節句 桃の節句 雛祭りです。
五月五日 端午(たんご)の節句 男の子の節句です。
七月七日 七夕(しちせき)の節句 七夕です。 今日です。
九月九日 重陽(ちょうよう)の節句 偶数が陰、奇数が陽 九は陽で一番大きな数です。それが「重」なるから重陽の節句です

  御存知のように七夕伝説のおこりは支那です。漢(後漢)の時代に出来て、南北朝の時代に説話として完成したようです。日本には、奈良時代に遣唐使によってもたらされました。日本書紀によれば西暦691年に持統天皇が宮廷で七夕の宴を催されたのが最初とされています。
 
  また西暦691年には、日本の元号は存在していません。これは「元号なし」の期間にあたります。

ちなみに、直前の元号は686年にわずか2か月だけ使われた「朱鳥(しゅちょう)」で、その後701年に「大宝(たいほう)」が制定されるまでの約15年間は、元号が使われていない珍しい時期でした。

  この時代は飛鳥時代の終盤で、律令制度の整備が進められていたころです。歴史の空白に見えるこの期間も、実は大きな転換期だったりします。

 さて、七夕の織姫と彦星ついて。 久しぶりに面白く博多弁で。

  むかしむかし、天帝という神様が星空を支配しとったげな。そのころくさ、天の川の西の岸に、織女(しょくじょ)という天帝の娘が住んどったったい。織女は、機織(はたおり)がほんなごつ上手でくさ、彼女の織った布は雲錦って呼ばれとったとたい。色もきれいでくさ、丈夫やし着心地もよかったけん、みんなに人気があったったい。すごか~。

 それでくさ、もう一方の東の岸にはくさ、牛飼いの青年、牽牛(けんぎゅう)が住んどったったい。牽牛は、毎日、天の川で牛を洗って、おいしい草を牛に食べさせよったとよ。よ~う牛の面倒ば見る働き者のよか青年やったったい。

 天帝はくさ、毎日働いてばかりいる娘ば心配しよんしゃったと。はよ、婿さんば見つけて嫁にやらなと、あせりよったったい。そやけんくさ、川の向こうに住んじょる、牽牛をひきあわせようとしよんしゃった。

天帝「おまえたちふたりは、よう働くけん、結婚しやい。牽牛、うちの娘ばもろうちゃりやい」
牽牛「そげんこつ、夢のような話があってよかとやろうか。すいまっしぇ~ん。ありがとうございます」と言って織女をもらい、ふたりはめでたく夫婦になったと。

 ところがくさ、夫婦になったとたん、仲のよすぎて、朝から晩までいちゃいちゃして働かんくなったげな。天帝は、怒ってくさ

「なんばしよっとね! 仕事ばせんね! 働かんね!」 と叱ったばってん、ふたりは「わかっとっちゃ、明日からやるっちゃ」と答えるばかりで、いっちょん働かんったい。

 織女が布を織らんくなったけんくさ、機織機はホコリのすごかとたい。天界には新しい布がのうなってしもうたと。牛もくさ、牽牛が面倒みんもんやけん、やせて倒れてしもうたったい。

 天帝は、怒ってしもうて、ふたりを離してしもうたと。ばってん、離してずっと会えんかったらかわいそうやけん、一年に一度、七月七日の日だけ天の川をわたって逢うことを許しんしゃったったい。よか話しばい。


【所感】
 星空をみてこんな説話をつくる昔の人は素晴らしいですね。科学技術が発達して私たちにはこんな創造性がなくなってしまってちょっと悲しい。

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このページは、宝徳 健が2025年7月 7日 05:46に書いたブログ記事です。

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