平成十七年(2005年)九月二十日に開始したブログの累計記事が、現在10,381通目です。
お天道様、今日も苦しみを楽しみに変えながら十三ヶ条を達成します
https://batonz.jp/partner_adviser/keieisenryakushitsu/
こちらもよかったらご覧ください。ひとつ前の弊社ドメイン(事業領域)のリスクマネジメントです。
経済産業省の「成長加速マッチングサービス」という事業者と我々支援者のマッチングをするプラットフォームがあります。その「成長加速マッチングサービス」に事業者が登録するといろいろな補助金を取る際に採択されやすい加点が取れます。なので、その加点欲しさに応募する経営者がたくさんいます。別に支援者のサポートは必要ないのに。官庁の補助金は、自分たちの省の施策や政府全体の施策必ずからめてきます。今では、加点ではなく最低賃金よりの威アップは補助金申請に必ず求められます。民間企業で言えば姑息ですよね。商工会議所や税理士さん等に補助金アドバイスをお願いすると、かならずこの加点等を勧められますがあまり気にしないでください。
多くのコンサルタントが、「返済不要な補助金を取ってみませんか?」というようなフレーズで勧誘していますが、騙されないでくださいね。補助金にはとてもお金がたくさん必要です。
理由❶清算払い:補助金を獲得しようとすると必ず経営革新が求められます。そのために設備投資や経費などと一緒に申請します。その設備投資や経費は補助事業期間(採択から事業終了まで)に払ってしまわなくてはなりません。生産が終わらないと補助金の支給を受けるための支給申請ができません。お金がないときは金融機関に繋ぎ融資を頼むのですが、金融機関はあまり良い顔をしません。つまり、一時的なお金の建て替えが生じます。「返済不要なお金」ではありますが、その代わりキャッシュフローを一時定期に大きく殺してしまいます。キャッシュフローというのはできるだけお金を殺さず、払ったお金を鳥も出せるようにして、ビジネスチャンスが来た時にいつでも投資できる状態を持っておくことを言います。そのためにお金を「速く」「大きく」「太く」回すのです。それを常にマネジメントするのが「キャッシュフローマネジメント」。利益とキャッシュフローが違うことを経営者はよく知ってください。
理由❷採択申請から支給申請まで:前述しました通りとても長い時間がかかります。2年半ぐらいかかるときがあります。経営者として二年半のお金を殺しますか?
理由❸コンサルフィー:私たちコンサルタントに当然サポートフィーがかかります。これまでは代理申請的なこともコンサルがしていたのですが、今は、代理申請は絶対に認められていません。
理由❹支給申請:膨大な作業量になります。経営者はこのために忙殺されます。この時の機会費用は、帳簿には載らないキャッシュアウトです。
理由❺障壁:公募要領や他の申請関係書類を全部把握できますか? 特に、慣れない方は最初は官庁用語が理解できません。事務局に聞くと「公募要領をお読みください」と言われます。
理由❻税金:補助金はあとで税金が取られることがあります。キャッシュアウトですよね。
多くのコンサルタントが「返済不要な補助金を取ってみませんか?」というのは「利益とキャッシュフローの混同」です。それも支給申請がちゃんとうまく行って全額支給を果たしてからの利益です。キャッシュは完全に死にます。
結論を申し上げます。補助金は経営革新のためにはあまり得策な方法ではありません。
幻想を抱かないでください。特にお金がなくてお金が欲しいために補助金を獲得しようとしている企業は。
では???? と思われますよね。もっと良い方法があります。つづく
コメントする