平成十七年(2005年)九月二十日に開始したブログの累計記事が、現在10,415通目です。
お天道様、今日も苦しみを楽しみに変えながら十三ヶ条を達成します
日中に精神が弛緩したらもう一度「般若心経」「教育勅語」「大祓詞」を読め!
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こちらもよかったらご覧ください。ひとつ前の弊社ドメイン(事業領域)のリスクマネジメントです。
キャッシュフローマネジメントはリスクマネジメントのひとつです。
学生の頃、住んでいる家(千葉県柏市)の近くに北柏テニスクラブがありました。私は会員ではありませんでしたが、そのテニスクラブでコーチをしたりしながら、社会人の方々とその奥様たちと一緒にテニスをしたり、そのクラブでご飯を食べたりお酒を飲んだりしていました。とても楽しい時でした。今でも、その中の何人とはおつきあいをさせていただいています。
会員の人たちの中にイトーヨーカドーの方が何人かいました。その方々が言っていたことです。「最近出ていたスズキというやつがなあ、偉そうにコンビニを日本でも広げようとしているんだ。アメリカからライセンスも買っているんだ。うまくいかなかったらどうするんだ」と。守秘義務も何もないですね。会社の情報ダダ漏れです。
その「鈴木」が、世紀の逸材。「鈴木敏文氏」です。日本でのセブンイレブンの生みの親です。アメリカのセブンイレブンを遥かに凌駕し、逆にアメリカのセブンイレブンを日本のセブンイレブンの傘下に入れた人です。鈴木氏を解任してからセブンアイホールディングはあの体たらくです。鈴木氏がいつも言っている言葉が「私の社長としての仕事はただ一つだ。会社の中での成功体験をぶっ潰すことだけだ」。
私はまだ、無知で愚かな若者でしたからその時はそれで終わっていました。鈴木氏のキャッシュフロー政策をきちんと理解していれば、私は今、大金持ちです。
まだ、サラリーマン時代に「株式分割」「第三者割当増資」という言葉を知りました。たとえば、セブンイレブンの株を100株1万株持っていたとします。1株100円です。(簡単に説明すると)その株を株式分割で10分の1にしてしまいます。1株 10円で、10万株です。鈴木敏文氏はセブンイレブンのシステムと収益力に絶対の自信を持っています。すぐに株価を上げる自信があります。つまり、1株100円で10万株になります。総額1,000万円になります。少し話を戻しますが、株式分割の時に、第三者割当増資をします。つまり、1株10円の株をあと10万株買いませんか?と。買ったとします。株価は上がり1株100円×20万株で2,000万円になります。分かりやすいように数字を簡素化して説明しましたが、これをどんどん繰り返すと、株主はどんどんお金持ちになります。投資家もどんどん増えます。
もうひとつの鈴木敏文氏の功績はSPCです。「SPC(Special Purpose Company:特別目的会社」です。イトーヨーカ堂の店舗を一つ作ったら、SPCという会社を作って、そこにその店舗の固定資産を売ってしまいます。売ったらそれを証券化して、投資家に売ります。
イトーヨーカ堂の主益力にも自信がある(ダイエーに比べて粗利益率が8%ぐらい高かった)鈴木氏は、その証券価値も向上する自信があったのです。これでイトーヨーカドーが作った店舗に関わる金銭はゼロになるのです。店舗を作ってそこの開店差資金で次の店舗を作り、結果的に経営を破綻させたダイエーとは雲泥の差です。
企業版ふるさと納税はもそうです。投資減税ではありません。寄付税制です。我が国は、この基礎工事が驚くぐらい遅れています。寄付税制を充実させると我が国の経済は飛躍的に発展します。昔の富豪は、書生に学ばせていました。女中さんには普段の給金は少ないのですが、盆などに家に返すときや、お嫁に送り出すときなど、信じられないぐらいの金品を渡します。書生も女中もけじめの中で我が子のように愛します。
しかし、寄付税制を充実させると財務省は税金を吸い上げられなくなります。自分たちの権力の源泉が打ち消されてしまいます。国全体のキャッシュフローが高まらない原因です。
企業版ふるさと納税は、たとえば、ある企業がこの地域の発展に寄与したいと考えたらその自治体に「企業版ふるさと納税」をします。するとその企業は、納税した分の約9割が実質還元されます。かつ、その自治体に対して「こういう地方創生の事業を一緒にやろう」と持ちかけられます。予算編成に悩んでいる地方自治体には渡りに船です。減税をしたらこちらの財源がなくなると宣っている知事たちの愚かさとは違います。安倍晋三元総理大臣の置き土産です。
でも、この制度ブラックメディア、政治家、官僚(特に財務省)は、これを取り上げません。自分たちの利権が侵されるからです。
明日は、キャッシュフローマネジメントのまとめをします。最終回です。プラスしてキャッシュフローマネジメントを阻害している要因(悪)をとことん追求します。
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