キャッシュフローマネジメント❽:最終回(皇紀弐千六百八十五年 令和七年(2025年)八月二十四日 日曜日)5

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キャッシュフローマネジメントはリスクマネジメントのひとつです。

デフレ下で キャッシュ殺すは 命取り キャッシュは速く 大きく強く

  最終回です。では、全七回を振り返りますね。

  テーマは、お金を殺さない。

 かつて、宇佐美の親父さんと話していたときのことです。バブルの時に買った三億の土地を一億五千万円で売却するというのです。私は確認したかったのでわざと「えっ、一億五千万円の特損がでますよね?」。「お前は、相変わらず馬鹿だなあ。馬鹿につける薬があったら100万円を出しても買ってお前につけてやるよ。その特損が出る土地は、今、金として使えるか? 売ってしまったら一億五千万円はすぐに使えるだろう。それになあ、うちは黒字会社だ。節税になる。たとえば二割節税になったら、3前万円浮いてくる。実質な特損は1億二千万円だ。そんな「会計上の特損」なんか一年で取り戻せるわ」。「ありがとうございます。あー、早く、馬鹿につける薬をつけてもらいたいなあ」。親父さんは笑い始めて「お前も、俺の使い方が上手くなったなあ。今の質問はわざとだろう」「いいえ、そんなことないですよ笑」。もちろん親父さんはキャッシュフローマネジメントなんて言葉は知りません。

 宇佐美みたいな黒字ではなくても、赤字企業こそ、経営革新をするのであれば、こういうケースはその土地は売りです。キャッシュを産まない(または長く産まない)モノやコトは、すぐに排除しなければなりません。

 会計上の話をすると、経営とは、

調達したお金を速く・大きく・強く動かし、
それを留めるコトなく資本の部に持ってくる

ことなのです。これが(会計面から表現した)キャッシュフローマネジメントです。

 岡田屋(現イオンその前はジャスコ)の創業者 岡田卓也氏は、インフレ時に、ほとんど全てのお金で商品を書い始めました。もちろん役員陣は大反対。でもインフレですから短期間でそのお金は回収されるどころか二倍にも三倍にもなって帰ってきます。岡田屋は、発展してイオンをしてジャスコになりました。

 インフレには良い悪いがあります。しかし、デフレに良いデフレはありません政府が国民に負担を強いるデフレ政策によって企業にキャッシュフローマネジメントの機会が大幅に減っています。経営者が知恵を出して少しでもキャッシュフローを獲得する動きを取る時です。
 このシリーズでは、

❶まず中小零細企業のキャッシュフローを大きく傷める補助金幻想を考えるのは愚であることを、八月十六日と八月十八日にこのブログで紹介しました。

❷次に、制約条件の理論で、ボトルネックがいかにキャッシュフルーを殺すかとスループット会計がキャッシュフローマネジメントの本来の意味であることを、同じく八月十八日と八月十九日に書きました。

❸プエルトリコのガソリンスタンドの例を挙げてキャッシュフローマネジメントを解説しました。八月二十日です。

❹八月二十一日では、圧縮記帳を、八月二十二日には、投資減税をに比較で補助金より遥かに有利なキャッシュフローマネジメントを紹介しました。また、キャッシュが豊富な時と足りないときのこれらの施策の利用の仕方も。

❺八月二十三日には、キャッシュフローマネジメントの感覚がある経営者の話をしながらいろいろな経営者が取るべき手段を解説しました。今我が国に最も大切なのは寄付税制の充実であることも。

❹そして、本日です。宇佐美の親父さんにもご登場いただきました。

 とくかく(デフレかでは特に)お金を殺すことは企業存続を危機にさらします。ご判断ください。このシリーズをごらにいただいて感謝します。賢明なご判断を切にお願い申し上げます。

心地よい 返済不能を 前面に 押し出すコンサル 信じるべからず

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このページは、宝徳 健が2025年8月24日 04:21に書いたブログ記事です。

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