超説短編かぐや姫:地球編❸(皇紀弐千六百八十五年 令和七年(2025年)八月二十五日 月曜日)5

| コメント(0) | トラックバック(0)

平成十七年(2005年)九月二十日に開始したブログの累計記事が、現在10,429通目です。

 

お天道様、今日も苦しみを楽しみに変えながら十三ヶ条を達成します

日中に精神が弛緩したらもう一度「般若心経」「教育勅語」「大祓詞」を読みます

10分間ぐらいの時間ができた時の仕事を朝書き出しておきます。

経営コンサルタントはクライアント成長の触媒であり習慣の鏡である

 

https://batonz.jp/partner_adviser/keieisenryakushitsu/

こちらもよかったらご覧ください。

ひとつ前の弊社ドメイン(事業領域)のリスクマネジメントです。

キャッシュフローマネジメントはリスクマネジメントのひとつです。


古典読む 世界最古の 古典読む この幸せが わが国文学

人間は 弱気に走ると 言い訳で 逃れようとする 他責にしながら 

習慣を 創ることしか 自らの 成長作れぬ それ知りながら


  昨日も申し上げましたが、この竹取物語が私の空想で書かれていますことをお断り申し上げておきます。ただし、あまりかけ離れすぎないように原文は重視しています。その話の流れの中で「型破り」をやってみますね。「型なし」にならないように。


 『竹取物語』は、平安時代前期に成立したと考えられています。確な成立年は不明ですが、一般的には九世紀後半から十世紀前半頃とされています。現存する日本の物語文学の中では最も古い作品とされており、『源氏物語』にも「物語の出で来はじめの祖(おや)」として言及されています。源氏物語は私もライフワークとして研究していますが、この紫式部という女性は本当に手強い。なだたる男たちを手玉に取って千年たった今も、かれらに源氏物語を研究させています。ましてや、私如きが、ここで書けるような物語を作れるわけがありません。でも、命が閉じるまであと四十一年あります。やります。


 さて、昨日まで書いていた竹取物語の原文です。


この児、養ふほどに、すくすくと大きになりまさる。三月ばかりになるほどに、よきほどなる人になりぬれば、髪上げなどとかくして、髪上げさせ、裳

 

のうちよりも出ださず、いつき養ふ。この児のかたちけうらなること世になく、屋のうちは暗き所なく光り満ちたり。翁、心地悪しく苦しきときも、この子を見れば、苦しきこともやみぬ。腹立たしきことも慰みけり。


翁、竹を取ること久しくなりぬ。勢ひの者になりにけり。この子いと大きになりぬれば、名を、三室戸斎部の秋田を呼びて、付けさす。秋田、なよ竹のかぐや姫と付けつ。このほど三日うちあげ遊ぶ。よろづの遊びをぞしける。男はうけきらはず呼び集へて、いとかしこく遊ぶ。世界の男、あてなるいやしきも、いかでこのかぐや姫を、てしがな、てしがなと、音に聞きめで惑ふ


 現代語訳は一番後ろに書いています。では、伎天(かぐや姫)のその後です。

お(今日からおじいさんの略)「のう、ばあさんや、最近、枕元に置いてある酒の一斗樽の減りが早いと思わんか。わしは、そんなに飲んどるかいのお」
ば(おばあさんの略)「知りませんよそんなこと。毎朝、目を覚ましたら起き抜けにまず、まず酒いっぱい飲んで、起きてきてまがご飯にお酒をかけて「酒茶漬けだ〜」と喜んでいる人ですからね。気のせいではありませんか?竹の中から金をいっぱい取って裕福になったら途端に飲む量も増えて。私は知りませんよ」
お「それと、糠床の漬物も減りが早いのじゃ。わしは、そんなに食べとるかのお」
ば「そうじゃのお、確かにつけても二、三日でなくなりますのお」
お「それにのお、漬けておいた、梅干しと鯖のへしこともらった鮒寿司もなぜか、無くなりが早いのじゃ」

「まあまあ、最近、おじいさんは、稼ぎが良いからのう。暴飲暴食はいかんぞね。体に気をつけてのう」

伎「(ふっ、ふっ、ふっ〜)私が飲んで食べてるのよね。ミルクや離乳食だけでは体がもたないわ。大人になるセットを三ヶ月にしたけど、夜はそれをリセットして、大人になっているのよね。おじいさんとおばあさんが寝たのを見計らって、それと、見つかりたくないので、寝ている二人に術をかけて二時間ぐらい起きて来ないようにして、酒と漬物と鯖のへしこ鮒寿司を食べてるのよねえ。もう、たまらんっちゃけん。隠れての一人宴会の楽しいこと、うまいこと。クセになりそうね。そうか、明日からは一斗樽からもっと飲めば良いのか。あっ、これが天帝が言っていた地球の「たいの病気」なのかしら。「夜、一人のみをし『たい』という。まっ、いいか。娘になる三ヶ月の辛抱ね。今夜は確か、お婆さんが、この前漬けてた「らっきょう」があるわ。それも楽しみね」

(天から見ていた天帝)「伎のやつ、自分から出ていったと思っとるのか。わしを舐めるな。わざと時はなったのだ。このままでは「地球で楽しみたい」と思った自分の罪に気づかないかもしれぬのう。かわいそうだがこのままでは天に返してやることはできんのう。なんとか自分で気がついくれたらいいが」

  技天は、三ヶ月で人並みの娘サイズになりました。髪を結い上げ、着物を着せて、誰にもこの可愛さを見せたくないので外にも出さず、大切に養い育てます。えっ?技天の夜の一人のみは?って。つづく

(現代語訳)

 この子は、育てるうちに、すくすくと大きくなっていきます。3ヶ月ほどになると、(人並みの)ちょうどよい大きさの人になってしまったので、髪上げなどあれやこれやとして、髪を結い上げさせ、裳を着せます。(翁はこの子を家の中からはもちろん)帳台の中からも外に出さずに、大切に養い育てます。

 

 この子の容姿の清らかで美しいことはこの世にたぐいなく、家の中は暗い所がなく光に満ちています。翁は気分が悪く、苦しいときも、この子を見ると、苦しいこともおさまりました。腹立たしいことも気がまぎれました。

 

 翁は、(黄金の入った)竹を取ることが長く続きました。(そして)勢いが盛んな者になりました。この子がたいへん大きくなったので、名前を、御室戸斎部の秋田を招いて、付けさせます。秋田は、なよ竹のかぐや姫と名づけました。このとき3日間宴会をし、舞い、奏でて楽しみます。あらゆる歌や詩、音楽の遊びをしました。男という男は誰でもかまわずに呼び集めて、たいそう盛大に管弦の遊びをします。世の中の男たちは、身分が上の者も下の者も、どうにかしてかぐや姫を手に入れたい、結婚したいと、噂に聞いて、恋しく思い悩みます。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.soepark.jp/mot/mt/mt-tb.cgi/10349

コメントする

カテゴリ

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 4.261

このブログ記事について

このページは、宝徳 健が2025年8月25日 05:09に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「今日の暦注(皇紀弐千六百八十五年 令和七年(2025年)八月二十五日 月曜日)4」です。

次のブログ記事は「新ドメイン(皇紀弐千六百八十五年 令和七年(2025年)八月二十六日 火曜日)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。