超説短編かぐや姫:地球編❽(皇紀弐千六百八十五年 令和七年(2025年)八月晦日 日曜日)5

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お天道様、今日も苦しみを楽しみに変えながら十三ヶ条を達成します

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最初から 男ではない 男の子 必要なのは 大和魂


(原文です。現代語訳は後で書きます)

日暮るるほど、例(れい)の集ぬ。あるいは笛を吹き、あるいは歌をうたひ、あるいは声歌(しゃうが)をし、あるいは嘯(うそ)を吹き、扇(あふぎ)を鳴らしなどするに、翁、いでて、いはく、「かたじけなく、穢(きたな)げなる所に、年月を経(へ)てものしたまふこと、きはまりたるかしこまり」と申す。

「『翁の命、今日明日とも知れぬを、かくのたまふ君達(きんだち)にも、よく思ひさだめて仕(つか)うまつれ』と申せば、『ことわりなり。いづれも劣(おと)り優(まさ)りおはしまさねば、御心ざしのほどは見ゆべし。仕うまつらむことは、それになむさだむべき』といへば、『これよきことなり。人の御恨(うら)みもあるまじ』」といふ。

五人の人々も、「よきことなり」といへば、翁(おきな)入りていふ。かぐや姫、石作(いしつくり)の皇子(みこ)には、「仏の御石の鉢(はち)といふ物あり。それを取りて賜(たま)へ」といふ。くらもちの皇子(みこ)には、「東(ひんがし)の海に蓬莱(ほうらい)といふ山あるなり。それに、銀(しろかね)を根とし、金(こがね)を茎(くき)とし、白き玉を実(み)として立てる木あり。それ一枝折(を)りて賜(たま)はらむ」といふ。いま一人には、「唐土(もろこし)にある火鼠(ひねずみ)の皮衣(かはぎぬ)を賜へ」。大伴(おほとも)の大納言(だいなごん)には、「龍(たつ)の頸(くび)に五色(ごしき)に光る玉あり。それを取りて賜へ」。石上(いそのかみ)の中納言(ちゅうなごん)には、「燕(つばくらめ)の持(も)たる子安(こやす)の貝(かひ)取りて賜へ」といふ。翁、「難きことにこそあなれ。この国に在(あ)る物にもあらず。かく難きことをば、いかに申さむ」といふ。かぐや姫、「なにか難からむ」といへば、翁、「とまれ、かくまれ、申さむ」とて、いでて、「かくなむ。聞(きこ)ゆるやうに見せたまへ」といへば、皇子たち、上達部(かんだちべ)聞きて、「おいらかに、『あたりよりだにな歩きそ』とやはのたまはぬ」といひて、倦(う)んじて、皆(みな)帰りぬ。

伎「さあ、天帝に約束した修行の第一弾が始まったわね。別に五人に行ったものなど欲しくもないんでけど、あれだけの難題にぶつかった時に、どう処理をするか。その誠実さを見たいわ。まあ、見るからにおなけはあるけど、わがままか、女の子みたいな人か、自分の権力を誇示するばかりの人か、嘘つきか、見栄っ張りか。。。まだまだいい足りないけど、まあ、そんなもの。昔は「女の腐ったような人間になるな!」って、男の子に言って育てたけど、そんな女の腐ったような人ばかり。男の子は小さい時から男の子ではないのよね。女の子は最初から女の子だけど。だから男の子は「あなたは男でしょ!」って育てないと男の子にならないのよね。でも、どうするのかしら、あんなもも手に入るわけがない。男の子って「まさか」の時にどう対応するかでその器がわかるのよね。天帝様は、こんな人間たちでも「おほみたから(一番大切なもの)として守ることが「しらす」って言うの?」

天「天から見ておるが、また難題をふっかけて来たものだ。これは楽しみだ。まずは、くらもちの王子とj蓬莱の玉の枝か。わしも、久しぶりに人間観察をするか😝」。

(現代語訳)

 日が暮れるころに、いつもの求婚者たちが集まった。ある者は笛を吹き、ある者は歌をうたい、ある者は楽譜の旋律をくちづさみ、ある者は口笛を吹き、ある者は扇をたたいて拍子をとったりして騒いだ。じいさんが家を出てきて言うには、「もったいなくも、この穢らしい拙宅に、長い間お通いになること、この上なく恐縮です」と申しあげる。

 じいさんは、「私が姫に、『私の命は今日明日とも知れぬのに、こうまでおっしゃる若殿方に、よく考え定めて、お仕え申し上げよ』と申しますと、『ごもっともです。どなたさまも優劣つけがたい方々で、私の見たいものさえご用意くださればご愛情のほどがはっきりするでしょう。お仕えすることは、その結果によって決めましょう』と言うので、私も、『それはいいことだ、そうすれば、だれも恨みを持つことはないでしょう』と言いました。」と言う。

 五人の君達も、「結構だ」と言うので、じいさんは家に入り、そのことをかぐや姫に伝えました。かぐや姫は、それぞれの皇子に見せてほしいものを伝えます。石作(いしつくり)の皇子(みこ)には「仏の御石の鉢(はち)という物があり、それを取ってきてもらいたい」と言います。くらもちの皇子(みこ)には「東の海に蓬莱(ほうらい)という山があるそうです。そこに、根は銀、幹は金、実は白い玉になっている木があります。それを一枝折ってきてもらいたい」と言います。さらにまた、いま一人には、「唐土(もろこし)にある火鼠(ひねずみ)の皮衣(かわぎぬ)を下さい」。

 大伴(おおとも)の大納言(だいなごん)には、「龍(たつ)の頸(くび)に五色に光る玉がかかっています。それを取ってきてもらいたい」と言う。石上(いそのかみ)の中納言には、「燕(つばめ)が持っている子安貝(こやすがい)を取ってきてください」と言う。
 じいさん、「どれもこれも難しいようだなぁ、この国にある物でもなく、こんなに難しいことをどのように申しましょうか」と言う。

 かぐや姫、「なにが難しいことがありましょう」と言うので、じいさんは、「とにかく申し上げてみよう」と言って、家の外へ出て、「このように申しております。娘の申すようにお見せください」と言うと、

 皇子たちと上達部は、これを聞いて、「素直に、『このあたりをさえも通ってくれるな』と言って皆、うんざりして帰ってしまった。

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このページは、宝徳 健が2025年8月31日 04:18に書いたブログ記事です。

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