超訳 昔、男ありけり:白菊(皇紀弐千六百八十五年 令和七年(2025年)十月四日 土曜日)4

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業平も たまに無視する ことがあり そのありさまが おかしくもあり


   今日から伊勢物語は十八段「白菊」です。さてさて、今日は・・・。まずは原文です。

 むかし、なま心ある女ありけり。男近うありけり。女、歌よむ人なりければ、心みむとて、菊の花のうつろへるを折りて、男のもとへやる。

くれなゐに にほふはいづら 白雪の 枝もとををに 降るかとも見ゆ

  男、しらずよみによみける。

くれなゐに にほふが上の 白菊は 折りける人の 袖かとも見ゆ

(宝徳超訳)

 積極的な女性ですね〜。女性から歌を贈るのは珍しいですね。「こいつ、ずいぶん風流心があるばってん、どげなもんかいな。試してちゃろう(何で突然、博多弁)」と。

 この白菊は、まるで雪がたわわに枝にふりつもっているように真っ白なのに、それでもどこかほんのりと、こう奥のほうで、ぼんやり赤い感じがするわ。この色彩は、どこから来ているのかしらと。謎をかけているわけです。

 つまり、「あなたは何の気も無いようにしとうばってん、一皮むけば、色好み(えっち)やなかと? たまには私のこともフリ見てよ」。という意味です。誘うとうと。

 業平は、しれっと、そんな真意に気づかないふりをして、

 「紅に照り映えつるその色はくさ、あなたの袖の色が反射しとるだけじゃなかと?」 といってさらりとすり抜けています。「勝手にしやい」ということです。業平にしては珍しい。きどってるのが鼻についたのですかね笑。

(現代語訳)

 昔、中途半端に風流心のある女がいた。男がその近くにいた。女は歌を詠む人だったので、こころみようと、菊の花の盛りのすぎたのを折って、男のところへ贈った。

あなたは色好みと聞いていますが、どこにそんな色好みなところが あるのですか。まるで枝がたわむまで白雪が降っているようで、 どこにも色好みなところは見えません。むしろ真っ白ですね。

 男は歌の意味がわからないふりをして、ただ菊のことだけの歌として返した。

紅に色づく上を雪のような真っ白く覆っている白菊とは、その枝を折った貴女の袖の襲(かさね)の模様ではないですか。

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このページは、宝徳 健が2025年10月 4日 00:59に書いたブログ記事です。

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