Windows 10のサポート終了とESU(延長保証)のお話
株式会社 △△ 代表取締役 ◯◯様
今、お使いのパソコンのOS(基本ソフト)である「Windows 10」のメーカー保証(サポート) が、再三Windowsから連絡があったと思いますが。令和七年(2025年10月14日)本日で完全に切れるという問題があります。
このメーカー保証が切れると、新しいセキュリティ対策(カギ) が提供されなくなってしまい、会社の情報やデータが狙われるリスクが非常に高くなってしまいます。(先日のアサヒグループHDのように)
この問題を解決するために、主に3つの選択肢があります。
1. 【一番のおすすめ】新しい「カギ」付きのOSに引っ越す
一番安全で、将来的にコストがかからない確実な方法は、新しいバージョンのOS(Windows 11) に移行することです。
2,もし、すぐに全社的にWindows 11に移行するのが難しい場合、お金を払ってセキュリティの「延長保証」 を一時的に買うことができます。これが ESU (Extended Security Updates) です。
これは、メーカー保証が切れた後も、最大3年間だけ セキュリティの「カギ」を作り続けてもらうための「保険」 のようなものです。
ESUが使えるのは「法人・組織」が原則です
経営者が知っておくべき一番大事なポイントは、このESUは 一般の個人 ではなく、会社や学校など「組織」 として大量のライセンスを契約しているところが対象になる、ということです。
1台、2台の個人使用のパソコンには原則として適用できません。
ESU導入の際の3つの留意点
1. 費用がかかります
- 毎年、お金がかかります。 3年間延長すると、毎年お金を払い続けることになります。
- しかも、2年目、3年目と、費用がどんどん高くなる 仕組みです。
2. ESUは「延命措置」です
- ESUは、あくまで「セキュリティの穴を塞ぐ」一時的な対策です。
- 新しい便利機能 や、最新の周辺機器(プリンターなど)に対応するための更新はされません。
3. 複雑な手続きが必要です
- ITの専門的な**「ライセンス契約」と、各PCへの「カギ(ESUキー)」の取り付け作業が必要になり、システム担当者や外部の業者(ITベンダー)の協力が不可欠です。
3. 経営者として今すべきこと
ITが苦手でも、これだけは意思決定していただく必要があります。
- IT担当者、または頼んでいる業者に相談する
- 「今あるWindows 10のPCは何台あって、すぐにWindows 11に移行できるPCは何台あるか?」を確認させてください。
- 移行の計画を決める
- 「来年10月までに全PCをWindows 11に買い替える(またはアップグレードする)」 ことを基本方針とします。
- どうしても間に合わないPCだけ、最後の手段として ESU(延長保証)の導入を検討します。
ESUは「応急処置」で、長期的に見ればコストがかさみ、安全面でも新しいOSに劣ります。新しいOSへの移行を最優先で進めることが、会社の安全とコスト削減に繋がります。
以上
 
 
コメントする