大韓航空爆破事件（皇紀二千六百八十五年 令和七年（２０２５年）十一月二十九日 土曜日）2

この事件の結末を見た北朝鮮の金日生は、「そうか日本人は攫っても日本人は文句を言わないんだ」。と思いました。それから日本人拉致事件が始まりました。海外の常識は「テロリストとは交渉しない」が基本です。我が国は大変海外の国々からバカにされました。今しきりに高市総理の外交を国内問題にしようとする野党、特に立憲共産党の議員がいます。全く歴史に学んでいません。もし小村寿太郎が存命なら一言で片付けます。今の支那共産党の愚行を。「議論にも値しない」と。

 大韓航空機爆破事件の概要

　そんな経緯を受け昭和62年（1987年）十一月二十九日に発生した、衝撃的な国際テロ事件でが大韓航空機爆破事件です。

事件の経緯と特徴

１. 爆破実行まで

北朝鮮の工作員である男女2名（金勝一と金賢姫）が、日本人名義の偽造旅券（蜂谷真一、蜂谷真由美）を使用して大韓航空858便に搭乗しました。

• 彼らは、イラクのバグダッドから搭乗し、経由地であるアブダビ（アラブ首長国連邦）で降機しました。
• 機内には、日本製トランジスタラジオなどに偽装した時限爆弾を仕掛けた手荷物を残しました。
• 飛行機がアブダビを離陸し、ミャンマー沖のアンダマン海上空を飛行中に爆弾が炸裂し、機体は空中分解して墜落しました。

２. 犯人の拘束と自供

• 事件後、バーレーンで偽造旅券を使っていた金勝一と金賢姫の2名が拘束されました。
• 2名は拘束された際に服毒自殺を図り、金勝一は死亡しましたが、金賢姫は一命を取り留めました。
• 韓国へ移送された金賢姫は、取り調べの過程で、自分が北朝鮮の工作員であり、金正日書記（当時）の指示でテロを実行したことを自供しました。

３. 目的と関連

• このテロの主な目的は、翌1988年にソウルで開催が予定されていたソウルオリンピックを妨害し、韓国の国際的なイメージを失墜させることにあったとされています。
• 金賢姫は、テロの準備中に日本人拉致被害者の田口八重子さんから日本語教育を受けたことも供述し、拉致問題にも深く関わる事件として日本でも大きく報道されました。

　金賢姫は韓国で死刑判決を受けましたが、後に特赦により赦免され、現在は事件の証言活動などを行っています。