超訳 昔、男ありけり:こもり江(皇紀弐千六百八十五年 令和七年(2025年)十月二十二日 水曜日)2

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古代より 永遠(とは)に うるはし 我國は 豊葦原の 瑞穂の国よ

 伊勢物語は日本最古の歌物語です。源氏物語などその後の作品が多く伊勢物語から歌を引用しています。今日は、第三十三段「こもり江」です。まずは原文です。

むかし、男、津の国、莵原(うばら)の郡に通ひける女、このたびいきては、または来じと思へるけしきなれば、男、

あしべより 満ちくるしほの いやましに 君に心を 思ひますかな

返し、

こもり江に 思ふ心を いかでかは 舟さす棹の さしてしるべき

ゐなか人のことにては、よしやあしや。

(宝徳超訳)
 津の国、莵原 現兵庫県芦屋市の地。在原業平の父阿保親王の領地がありました。業平がある女性の家からエッチをして帰る時に女性が「あなた、もう戻らないつもりなんじゃないの」「ばかな。そんなわけないだろう。君が大好きだ」「私だってあなたが大好きです」だいたいそんな内容です。

 芦屋の海岸に群生する葦が歌に詠み込まれ、最後の「よしやあしや」も、「葦(あし)」を「葦(よし)」ともいうことから、「よしやあしや」と、しゃれた結びになっています。我が国は別名「豊葦原瑞穂国(とよあしはらのみずほのくに)」と呼ばれています。歴史の中に「葦(芦)」という字が頻繁に出てきます。また「津の国」とは摂津国です。尼崎に「つのくに」という名前の和食屋さんがあります。素敵な名前ですね。


(現代語訳)

昔、男が摂津莵原の郡に通っている女がいたが、この女は今回男が来たら次はもう来ないだろうと思っている様子だったので、男は、

葦の生えている岸辺にだんだん潮が満ちてくるように、あなたへの思いはいよいよ深まるのですよ。

女の返し、

人目につかない入り江に引きこもっている私の心を、どうしてあなたはそれと知ることができましょう

田舎人の歌としては、いい出来なのだろうか、悪い出来なのだろうか。

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このページは、宝徳 健が2025年10月22日 00:35に書いたブログ記事です。

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