では、樋口季一郎将軍のホワイトプロファイリングを見て参ります。軍隊というところは、不合理・不都合・鬱陶しさ・不条理のるつぼです。なおかつ、いざ戦闘となれば強烈なストレスが兵を襲います。ストレスに負けて発狂しそうになる兵もでるでしょう。一方で、上からの命令は絶対です。それは将軍とても例外ではないでしょう。樋口将軍の将軍拝命から終戦までは、まさに、戦争状態で正しい判断をし続けなければなりませんでした。ユダヤ人問題、占守等の問題・・・。上からの命令。どうしてその中で、帝国陸軍のみならず帝国海軍の兵たちが「一度でいいから樋口将軍の指揮下に入りたい」と思わせたのでしょうか。
企業に在籍していると、その役割が大きくなるにつて大切なことは地位に応じた「判断基準」とそれから引き出される「正しい判断」です。威張ることでも地位が上がることでもありません。平時には「2段階上の階級の目的を知る」「任務分析」が「有事」には当てはまりません。つまり樋口将軍は常に自分の判断基準に身をさらしそして、その判断基準を使う必要がある「判断の時」を自分自身でシミュレーションしていたに違いありません。そして、そのために必要な接する「ヒト・モノ・カネ・情報」のプロファイリングと自分自身のプロファイリングも。
では、いよいよ。このS課長と樋口将軍が基軸としている「判断基準」とは何かということとそれをマネジメントに活かした具体的な内容に踏み込んでいきましょう。

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